空気を読んでも従わない方法とは?

空気を読めというのは、あらゆる場所で求められるスキルではあるでしょう。空気を読めというのは、勉強に直接関わるものではありません。それであるがゆえに、余計にやっかいな問題をはらんでいるともいえるでしょう。空気が読めない人は、もはや仕事ができないといったイコールな印象で結ばれてしまうこともなきにしもあらずです。それは時として息苦しさともなってくるでしょう。仕事自体は魅力的であるにもかかわらず、この空気を読む、読まないというプレッシャーが残酷にのしかかってくることもあるのです。

読んでも従わない

そうした空気読めのプレッシャーに対して新しい価値観を提示してくれる本が鴻上尚史による『「空気」を読んでも従わない: 生き苦しさからラクになる』 (岩波ジュニア新書)です。本書では社会の圧力たる「空気を読め」という要請に対して、まず読みましょうということは認めるも、そこから従わないという新しいスタンスを示しています。本書は中高生向けに記された本でありながらも、著者は劇作家であるとともに、平易な言葉でコラムニストとしても活躍しています。それゆえに、鋭い言葉が詰まっているといえるでしょう。

どうすればいいのか?

本書では、なぜLINEやメールといったSNSが気になってしまうのか、なぜ人に合わせなければいけないのか、声が大きな人や、立場が上の人に従わなければいけないのかといった、具体的な事例から、そこにどう対抗してゆけばいいのかが記されています。そもそも行動の原理とは、理由とは、といったところもすっきりとわかるようになっていますから、こんがらかってしまった、複雑に入り組んだ現代社会に鋭いメスを入れる本でもあるといえるでしょう。もちろん名エッセイストとしての著者の力量も光っていますから、決して堅苦しい本でもありませんし、ユーモアを感じられる一冊であるといえるでしょうね。