いまシニアに注目の職業「顧問」

近年、起業に踏み切るシニア層が増えている。しかし、起業して成功する可能性は高くはない。日本では創業から3年以内に7割の企業が潰れている。

『50歳からの新しい稼ぎ方』の著者、佐藤氏はせっかく長年培ってきた自らの経験や知識は「起業」して活かすよりも、「顧問」として活かすほうがいいと言う。なぜ、いま「顧問」が注目の職業なのか。起業と比較して、顧問のメリットを探ってみた。


1. 費用がいらない

起業するには、退職金を資金に回したり、初期投資や運用資金のために借入をしなければならないことが多い。万が一、店舗が必要な場合は、1000~2000万円という資金が必要になる。一方、「顧問」の場合は、初期投資はいらないので、退職金はすべて貯蓄に回したり、生活費に当てることができる。つまり、顧問業をはじめるのに出費は必要ない。はじめのうちは顧問の仕事が入らず収入が得られない可能性ははありますが、借金を背負うなどのリスクはない。

2. 今ある知識ですぐにはじめられる

起業するには、創業者として経営全般の知識を学ぶ必要がある。登記、経理、決算業務などの知識が必要なため、新たな知識を勉強しなおさなければいけない。そのためには当然、時間もコストもかかるのは言うまでもない。しかし、顧問はこれまでの知識ですぐにはじめることができる。求められるのは、今までに培ってきた経験や知識、スキルといったものなので、新たに他業種や他業界の知識を取り入れる必要はない。

3. 雇用の社会的責任がともなわない

起業しても1人でできる事に限界があるので、スピード感を持って事業拡大を狙うときは人を雇わなければならない。その際、雇用責任が発生する。一方で、顧問はあくまで個人業のため人を雇うことはない。誰も雇わないので、雇用責任がともなわず、自分のリスクだけを考えておけばいいのである。

4. 時間の使い方を自分で選べる

起業は基本的にサラリーマン時代よりも忙しい。なぜなら、経営全般ということはすべての業務を見なければならないからだ。しかし、顧問は契約する会社を自分で調整できるため、無理な働き方をするということがない。1社につき週1回から月2回訪問してアドバイスするという形態が多いので、仕事以外に費やす時間も多くもてる。

「起業」に比べて「顧問」のメリットが多いのは理解してもらえたのではないだろうか。確かに起業して上手く行けば大きなリターンが期待できる。それはそれで魅力的ではあるが、その分リスクも大きい。そう考えると、「顧問」の方が注目を浴びているというのもうなづける。

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