ベンチャー・キャピタリストは何を判断して投資をしているのか? 投資判断のポイント

ベンチャー・キャピタリストという職業をご存知ですか? ベンチャー企業に資金を投資し、パートナーとしてベンチャー企業を成長させることで会社の価値を高め、利益を出す投資家です。実際ベンチャー・キャピタリストは何を判断して投資をしているのでしょうか?


■投資が成功する確率は低い

ベンチャー・キャピタリストは、企業家から送られてくる事業計画が、年間2,000件あるとすれば、その中から審査で20件ぐらいを選んで資金提供を行います。残りの1,980件の事業計画はゴミ箱行きです。ベンチャー・キャピタリストが投資を決める時は、経験とカンとロジックに照らして、その会社は絶対うまくいくと固く確信して資金を出します。ところが実際にうまくいくのは、選ばれた20件のそのまた半分以下というのがアメリカでの平均打率だ。それくらいベンチャー投資はむずかしいのです。世の中の経営的な職業の中でも、最も総合的な経験と判断力を求められる職業でしょう。

■新しく投資する判断ポイント

ベンチャー・キャピタリストに、新しく投資をする時の判断の決め手は何かと尋ねれば、平均的に返ってくる答えは、だいたい次のようなものです。

まず第一に、その会社の経営陣。社長は人材として一流か。
異なった分野の人々がうまく組み合わさっているか。彼らの過去の実績は。
やろうとしている事業が成長分野かどうか(市場の伸びがない分野で新企業が成功するのは至難)。
その市場の中でユニークさがあるか(競合に勝てるのか)。

■社長の質が投資決定のポイント

社長の質が最初にとりあげられているところがポイントです。本当に仕事のできる経営のプロが集まっているのかが問われているのです。人によっては、これが1位から4位まで占めるぐらい重要で、次の要素は5位以下などという言い方をするベンチャー・キャピタリストもいます。

もしあなたが内容の似ている2つの投資先候補のうちから、1つだけを選ばなければならないとしましょう。一社は社長の評価がA、技術の評価はB、もう一方が社長はB、技術がAだとします。あなたならどちらの会社に資金を提供しますか? 一般論としては社長の評価がAの方に投資をする方が賢明だと多くのベンチャー・キャピタリストは言うでしょう。社長がAなら、自分の会社の技術がBであることを理解します。だからそれなりの対策や戦略を組むでしょう。評価Bの社長はどこで判断を間違えるやら分からない…単純に言ってしまえば、そんなロジックなのです。

ベンチャー・キャピタリストから投資を考えているのであれば、まずは社長である自分の能力を高めましょう。

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