元祖文章うまい芸人は?

近年、お笑い芸人が小説やエッセイを記すことは珍しくありません。芥川賞を受賞したピースの又吉直樹などの例はよく知られているでしょう。


海砂利水魚も書いていた

そんな芸人のエッセイが今よりブームとなる前に、文章を書いていた人たちがいました。それがくりぃむしちゅーです。当時は海砂利水魚という名前でした。彼らがお笑い雑誌『AJAPA』(平和出版)に連載していたコラムをまとめたものが『海砂利水魚の作文』(双葉社)です。お笑い芸人のエッセイやコラムは、インタビューをライターがまとめたものもありますが、こちらはきちっと本人たちが書いています。しかも、ある程度の長文であり、きちっとオチもついています。

苦労人時代の話も

実は、海砂利水魚はいきなり売れた芸人ではありません。むしろ、下積み期間が長かったといえます。そこには、男くさいイメージなども影響していたのは確かでしょう。ボケの有田哲平は現在のようなおとぼけキャラクターではなく、もっとトガッた存在でした。さらにツッコミの上田晋也も、柔和なイメージがなく、トガリまくっていました。そうした時代に、2人が抱いていた表現欲の片鱗を感じ取れるのが本書です。

    
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