東京のナゾに迫る

東京というのは世界でも有数の密集都市であると言えるでしょう。この東京にはさまざまなナゾがあります。そのナゾに向き合った本が河尻定による『東京のナゾ研究所』(日本経済新聞出版社)です。

東京の不思議を知る

東京というのはビルばかりが立ち並ぶコンクリートジャングルといったイメージがまず先行しがちですが、決してそればかりではありません。うっそうとした森もありますからね。そのような意外な事実を、多くのエビデンスとともに提示していくのが本書です。こうしたナゾものというのはこじつけの要素が多いような本もありますが、本書は素朴な疑問から丹念な調査を経て意外な真実へとたどりつく丁寧な作りの本ですので、読みごたえがあると言えるでしょう。

変わってきた歴史

さらに東京というのはいくつかの変遷を経てきました。江戸から東京へというのがひとつの流れであり、さらには大正時代に発生した関東大震災で東京は壊滅的な打撃を受けて、そのあとに大きな都市開発が行われます。さらには第二次大戦末期に、東京大空襲によって甚大な被害を受けました。しかしながらこうしたこととは別に東京オリンピックに関しても首都高速や新幹線の開通などで大きく東京の姿を変えてきたと言えるでしょう。ならば次のオリンピックでどう変わっていくのかといったトピックも生まれてきますね。歴史と未来を同時に知りたい、そうしたぜいたくな興味がある人にはおすすめの本だと言えます。