「お笑い北朝鮮」何が新しかった?

テリー伊藤さんといえば、テレビ番組のワイドショーなどでコメンテーターとして活躍しています。ですが、彼はもともとはテレビの演出家であり裏方出身の人でした。さらに、作家として多くの著作があります。そんな作家テリー伊藤の代表作といえば『お笑い北朝鮮:金日成・金正日親子長期政権の解明』でしょう。


ベストセラーに

「お笑い北朝鮮」は1993年に発売され、ベストセラーとなりました。いまならば北朝鮮をめぐる著作というのは取り立てて珍しいものではありません。ですが、当時は北朝鮮は、未知の国家として扱われていました。マスコミの呼称では、北朝鮮という通称は使われず、朝鮮民主主義人民共和国という正式名称が用いられていました。

何が新しかったのか?

「お笑い北朝鮮」が新しかったのは、北朝鮮人民の風習や文化といったものを、テレビディレクターの視点から、バラエティとしてとらえたことでしょう。テリー伊藤さんは、北朝鮮という国家の面白さに注目し、北朝鮮研究の本を買いそろえていたといいます。それらの本は現在のような北朝鮮の体制を批判するものではなく、北朝鮮を褒め称えるものばかりだったといいます。実際に北朝鮮は一時期は「地上の楽園」といわれていた時期もあったので、そうした著作をそろえていたのでしょう。もちろん、現在の見地から見れば、それは一面しか捉えていないものであったのですが、それほど情報が閉ざされていた場所が北朝鮮であったのです。

    
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