スティーブ・ジョブズとシリア

新しくアメリカ大統領となったドナルド・トランプが、中東7カ国の国民のアメリカ入国を突如として禁止しました。該当国はイラン、スーダン、シリア、イラク、リビア、ソマリア、イエメンです。


ジョブズはシリアルーツ

トランプ大統領が入国を禁止した国のひとつシリアは、アップル社の設立者の一人であり、2011年に亡くなったスティーブ・ジョブズと深い関わりがあります。スティーブ・ジョブズはシリア人留学生の父親と、アメリカ人の母親の間に生まれた子どもでした。母親の家は、イスラム教徒であるシリア人との結婚を認めず、ジョブズは養子に出されます。彼が実の母親と再会するのは30歳を過ぎた時でした。さらに、シリア人の実の父親とは一度も会わないまま、父は亡くなっています。父親も実の息子がスティーブ・ジョブズであることは、口外しなかったそうです。これは、息子の成功に便乗していると思われるのを避けるためでもあったのでしょう。

寛容でなくなるアメリカ

アメリカは人種のるつぼといわれる通り、さまざまなルーツを持った人間が集まる国です。どのようなバックグラウンドがあるにせよ、来るものは拒まない。それがアメリカの寛容さであり、国力につながるものであったのではないでしょうか。トランプの政策は、そうした流れに逆行する内向きのものでしょう。

    
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