代議士は衆議院のみ?

国会議員は代議士とも呼ばれます。国民を代表して議会の議論に参加する人といった意味合いがあるので、まさに憲法と民主主義の理念にかなった言葉であるといえるでしょう。しかし、代議士とは、実際には衆議院議員のみを指すものであり、参議院議員は該当しません。これはなぜでしょうか?


貴族院議員

現在の参議院の前身となるものは、戦前まで存在していた貴族院です。貴族院は、貴族階級の中から推薦で出され、選挙もなく、永久雇用でした。そのため、一般の国民とは直接関わりのない存在であったのです。そのことから、選挙を通じて選ばれる衆議院の国会議員のみが代議士と呼ばれるようになったのです。

現在もそうなっている?

ならば、参議院議員は代議士ではないのでしょうか。まず参議院議員の任期は6年間です。さらに衆議院と違って参議院は解散がないので、1度当選すると、その間自分から辞めない限り失職することはありません。一方の衆議院議員は4年に1度選挙があります。これは解散がない場合であり、おおむね2年から3年に1度は選挙が行われます。つまり、衆議院議員は常に失職の危機にあるといえるでしょう。さらに任期も参議院議員よりも短いために、評判が悪いと落選の危険もあります。その分、国民の民意が反映されやすいのも確かでしょう。こうして見ると、現在も衆議院議員は代議士的な性格を強く帯びているといえるでしょう。

    
コメント