教養としての政治学とは?

政治学とは、一見するとわかりにくい学問ですね。政治学を学んで政治家になるのかといった単純なイメージがありますが決してそうではありません。さらに政治学科というのは法学部の政治学科として設置されている一方で、政治経済学部の政治学科としても存在しています。政治は法律や経済などと密接な関連があることがわかりますね。

社会をとらえる

こうして見ると政治学というのは幅広い分野を射程にしているといえるでしょう。そのような政治学の醍醐味がわかる本として成蹊大学法学部編集による『教養としての政治学入門』(ちくま新書)です。本書が興味深いのは、特定の著者ではなく大学の学部による編集となっている点でしょう。政治学の幅の広さをそのまま現しているともいえそうですね。

時流にフィット

さらに本書は、政治学において学説や歴史といったものを紹介するばかりのものではなく、現在の時流にフィットした内容も多くあります。例えば「自民党はなぜ強いのか」といった、そもそも論の疑問から理論へと向かっていくわけですから、いわば大学生が興味におもむくまま学ぶように読み進めることができるのがいいですね。さらには、本書でははっきりとした結論といったものは出ていません。それは高校までの勉強とは違い大学の勉強というのは「答えなき問い」に立ち向かっていくものですから、そうした学問を前にしたダイナミズムといったものも学べるといえるでしょう。