成熟困難社会とは何か?

あなたは、大人でしょうか、子どもでしょうか。社会的に成人といわれる年齢は20歳です。ですが、まだ学校へ通っている人も多く、働いていたとしても完全に経済的に自立しているといえばまだ微妙な年齢でしょう。親にとって子どもはいつまでも子どもであり、そのため何歳になっても大人になれたという自覚がないという人も多いのではないでしょうか。さらに晩婚化なども相まって、大人になる基準はいつなのか、大人になるとはそもそも何なのかといった問いかけもあるでしょう。


成熟困難社会とは?

熊代亨による『「若者」をやめて、「大人」を始める 「成熟困難時代」をどう生きるか?』(イースト・プレス)は、選択肢が広がったからこそ生き方が定まらない、リアリティと現実のギャップに戸惑う人たちへ向けた本です。この感覚はよくわかるという人も多いのではないでしょうか。自由になりたいと求めつつも、いざ自由になったら何をすればいいのかわからない。毎日制服やスーツを着て会社や学校へ行くことを苦痛に感じていた人が、何をしてもいいですよと自由を与えると戸惑ってしまうのです。

何が原因なのか?

そうした社会の背景にあるものは果たして何なのか。例えば、上司や先輩とどう付き合ってゆけばいいのか、あるいは後輩や部下にどう接してゆくべきかといったビジネスシーンにおけるマナーの問題から、成熟できない社会が考察されています。あるいは恋愛や結婚、趣味といったライフスタイルに関する記述もされています。若者から大人になるためにはどのような気の持ちようが必要であるのか。本書は、そのヒントが多く記された本であるといえるでしょう。

    
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