なぜ衆議院は解散するのか? 参議院は解散しないのか?

安倍晋三首相が衆議院を解散し、年内に総選挙を行う可能性が出てきました。来年度に予定されている消費税10%への引き上げの是非を問うものと見られています。衆議院は解散することがありますが、参議院は解散できません。これはなぜでしょうか?


機能の違い

衆議院と参議院の機能の違いというべきものがそこには関係しています。参議院はもともとは貴族院と呼ばれ、一般市民ではない人々が選挙で選ばれていました。一方で衆議院は市民から選ばれる代表者が議会運営を行います。そのため衆議院は民意が反映されやすい場所と言われています。一度に総選挙を行うので、2009年の民主党への政権交代のようなことも起こります。長らく自民党が勝ち続けてきましたが、その中でも数字を大きく減らす年もありました。衆議院を解散することでワン・イシューで何かを問うという選挙が多く行われてきます。小泉元首相が行った優先民営化の是非などはその好例でしょう。

参議院は良識の府

一方で参議院は解散がありませんので自分から辞めない限りは6年間の任期をまっとうすることになります。さらに半分ずつの改選が行われるので、政権交代などに直接至ることもありません。そのため参議院はじっくりとした議論が行える場所ともいわれています。さらに場合によっては衆議院と参議院の同時選挙が行われることもありますが、参議院の定数の半分は残ることになります。そうした事態の時においても国家運営は行われるようになっているのです。

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