参議院議員、総理大臣になれない?

日本の政治の歴史を見てみると、戦後の日本国憲法のもとではすべて衆議院議員から選ばれています。なぜ、参議院議員からは総理大臣になれないのでしょうか。

貴族院の総理大臣はいた

戦前には参議院の前身となる貴族院が存在していました。こちらは名前の通り、上流階級の人間が選出され、さらに一度貴族院議員となると、生涯にわたって就任するいわゆる終身雇用制が取られていました。初代内閣総理大臣を務めた伊藤博文も貴族院議員でした。 しかしその後の参議院からは総理大臣は誕生していません。これはなぜでしょうか。

参議院議員でもなれる

日本の憲法、法律において参議院議員が総理大臣になれないという規定はありません。しかし、総理大臣は自分の希望だけでなれるものではありません。まず総理大臣になるには、国会の決議で指名される必要があります。決議で指名されるには国会で大多数の議席を保有している与党に所属している必要があるでしょう。さらに少なくとも与党と連立を組んでいる政党に所属している必要があります。国会議員は通常は、自分が所属している政党の党首に投票します。この党首を務めているのが衆議院議員なので、政権与党の党首となっている人が通常総理大臣に指名されるため、総理大臣は衆議院議員となっているのです。