「モルモン教」って何? -今回の大統領選に与える影響とは-

突然ですが、ミット・ロムニー氏とは何者なのでしょうか。「ハーバード・ビジネススクール卒業生」「ソルトレイクオリンピック誘致」「ハゲタカファンド経営者」「オフショアしている」など様々な一面を持っています。ですが、1番重要なのは「モルモン教徒」であること。4年に1度のアメリカ大統領選も佳境入り世論を賑わせている昨今。キリスト教社会の中に違った信教を備えた指導者が誕生しようとしています。今回は話題のモルモン教についてまとめました。


1. モルモン教の特徴

マイノリティ

アメリカではモルモン教はマイノリティ。キリスト教の一派を自称する集団で、全世界に信者は約1400万人いると言われています。

高学歴・高収入が多い

マイノリティが頼りにするのは経済力。そのため彼らは教育に投資をし、金融や法曹、医療など国のルールや在り方を決める部門に進出する傾向があります。

年収の10%を寄付

この寄付は強制ではないのですが、敬虔な信者が多いためお金は集まるとのこと。一説には2〜3兆円程あるそうです。

ユタ戦争(モルモン戦争)

1857年、文字通りモルモン教徒が戦争を起こしました。相手はアメリカ合衆国。翌年には集結したものの、モルモン教徒は内乱を引き起こすほどの力を持っていました。この敗北により、モルモン教徒は一夫多妻制を捨てることになりました。

2. 争点

ロムニー氏は共和党で、モルモン教徒でもあります。共和党の強固な支持基盤はキリスト教福音派。キリスト教はモルモン教を認めておらず、共和党はいかに福音派からの流出を防ぐかが鍵となっています。

ブラッド・ピットの母親が相談したように「共和党支持者なのだがロムニーに投票して良いのか迷っている」という人が出てきており、既に福音派の幹部の中でもオバマ支持者が堂々と現れたりしています。

カトリック初のケネディ、銀幕出身のレーガン、黒人初の大統領オバマ。マイノリティであってもアメリカの大統領選で勝つことができる、アメリカのダイナミズムには頭がさがるばかりです。

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