岩井俊二の「GHOST SOUP」の世界

岩井俊二といえば、数々の名作ドラマ、名作映画の作り手として知られます。岩井俊二作品に共通しているのは、現実によりそっているようでありながら、どこか現実離れした世界を作り上げる点にあるでしょう。「スワロウテイル」における架空のアジア、「リリィ・シュシュのすべて」における郊外など、特定の場所へのこだわりも見られます。そんな岩井俊二の隠れた名作ドラマが「GHOST SOUP(ゴーストスープ)」です。


フジテレビ系でオンエア

この作品は、1992年の12月21日に、フジテレビ系でオンエアされました。「GHOST SOUP」のストーリーはシンプルです。それでいて不思議です。若者が引っ越しをしてくると、そこに見知らぬ男女がいます。女性は、当時新進気鋭の美少女として注目を浴びていた鈴木蘭々、男性はデーブ・スペクターです。デーブ・スペクターの格好は、特攻隊の生き残りのような姿で、片言の日本語をあやつるキャラクターです。2人は実は天使で、死者のためにスープをふるまうために、ここに集まっているのです。やがて若者の記憶の中で、亡くなったおじいさんの記憶と、ゴーストスープのにおいがつながっていく話です。

クリスマスムービー?

この作品はオンエアの時期を見るにクリスマスムービーともいえるでしょう。ですけれども、日本が舞台でありながら、死者にスープをふるまうという設定は西洋を彷彿とさせます。まさに岩井俊二ワールド全開の作品だと言えるでしょう。

    
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