映画『恋する惑星』について

『恋する惑星』という映画をご存知でしょうか。1994年に公開された香港映画です。監督はウォン・カーウァイ。現在では世界的な映画監督として知られていますが当時の日本では無名の存在でした。


男女の群像劇

映画では2つの男女の物語がシンクロします。1つはドラッグの売人の女性と失恋した警察官223号。もう1つは別の警察官663号とハンバーガーショップで働く女性のストーリーです。2つのストーリーが香港の町中にある小さなハンバーガーショップを通じて描かれます。警官223号を金城武が、ハンバーガーショップの女性を演技経験のない歌手のフェイフォンが演じたことでも話題となりました。

音楽と映像の融合

映画の中で特徴的なのはフェイフォンが「好きだから」という理由で延々と聞き続けるママス&パパスの「夢のカリフォルニア」でしょう。曲のテーマは「ここは寒い。暖かいカリフォルニアに行きたいけれどもいけない」という切ないものです。

香港という限られた土地と曲のテーマが奇妙にマッチします。しかし、映画のサウンドトラックにこの曲は入っていません。恐らく権利金がとても高かったせいではないだろうかと思われます。

映画のロケ地は残っていない?

『恋する惑星』は実際の香港の町中で撮影されました。原題の『重慶森林』は安宿の集まるチョッキンマンションが使われています。

しかしハンバーガーショップはすでに取り壊されていて存在しません。これも常に変化を続ける香港という街の宿命なのかもしれません。

    
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