映画版「ラブ&ポップ」とは?

1998年に庵野秀明によって映画『ラブ&ポップ』が公開されました。1996年に発行された女子高生の援助交際をテーマとした村上龍の同名の小説を映画化したものです。


デジタルビデオの撮影

本作の特徴はほとんどがデジタルビデオで撮影されている点です。女子高生の自転車のそばにカメラをつけたりと、エッチな視点もあります。さらに、途中ではクラシック音楽なども挿入され、そのポップな絵柄と対比させられています。

ポストエヴァ映画

この映画は庵野秀明による『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』の次の作品として撮影されました。1997年の夏休みに映画を公開し、絶賛と猛批判を浴びる中で撮影がはじまったのです。両者はまったく別の作品ながら、ポストエヴァンゲリオンというべき描写も随所に登場しました。日常の風景の挿入などがそれです。

話が大きく変わった?

さらに、当初の予定されたシナリオでは主人公はじめ4人組の女子高生が沖縄に卒業旅行へ向かう場面があり撮影も終わっていましたが、すべてカットとなり、渋谷川を歩くラストシーンへと差し替えられました。作る途中で話が大きく変わってゆく予定調和の否定は、庵野秀明の作風のひとつともいえるかもしれません。この20年以上前の作品は、一体何を示しているでしょうか。

    
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