塚本晋也「野火」の世界

戦後70年の節目に、戦争にまつわる映画やドラマが多く公開されています。注目作の1つが塚本晋也「野火」でしょう。


大岡昇平原作

「野火」は大岡昇平によって描かれた戦争文学です。自分自身が体験したフィリピンでの戦争にまつわる作品です。大岡は、アジア太平洋戦争末期の昭和19年に招集されフィリピンにおもむきます。そこで、壮絶な体験をし、アメリカ軍の捕虜となり、帰国します。「野火」のほかにも「俘虜記」や「レイテ戦記」など戦争にまつわる作品を多く残しています。

低予算を克服する

塚本晋也「野火」は、低予算で製作された映画です。映画には多くの軍人が登場します。軍人が着用する軍服は、一着を購入し、それをばらして型を取って自分たちで量産したようです。塚本晋也の映画にはインディペンデントの精神があふれています。デビュー作となる「鉄男」の製作時には、あちこちから拾ってきた鉄くずで、部屋の中があふれていたともいわれます。映画を撮りたいけれどお金がないということを言い訳にせず、お金がない中でどのように撮るのかということが模索されているのです。「野火」では塚本晋也自身も出演し、痩せこけた兵士を演出するため自らの体重を落として挑みました。

戦後70年の節目に見られるべき映画であることは間違いないでしょう。

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