『太陽を盗んだ男』と核保有

『太陽を盗んだ男』は、日本映画の名作の1つに数えられます。監督を務めた長谷川和彦は、本作と『青春の殺人者』の2作しか監督作がありません。


どんな話

『太陽を盗んだ男』の太陽とは核爆弾をさします。主人公は沢田研二が演じる、中学校の理科教師である城戸です。彼は、原子力発電所からプルトニウムを強奪し、自宅で原子爆弾を作り上げます。それにより日本政府を脅迫し始めます。城戸に相対するベテラン刑事役を演ずるのは今はなき菅原文太です。

9番目の意味とは

映画において、城戸は、自分を「9番」と自称します。これは、当時、核保有国が世界に8つあったことから、自分は9番目の核保有者であるということです。自分こそが国家であるということなのでしょう。

この8カ国の内訳は、核保有を合法的に認められた戦勝国である、アメリカ、ソビエト連邦、中国、イギリス、フランスの5カ国がまずあげられます。さらに、1974年に核実験を強行したインドと、核保有が確実視されているイスラエルを含めて7カ国となります。さらにイスラエルの技術援助によって、南アフリカも核保有が確実視されていました。あわせて8カ国となります。その後、南アフリカは、核を自ら放棄しています。

原発に対するテロの危険性は現在も指摘されています。『太陽を盗んだ男』は現在にも、問題を投げかけている作品であるといえるでしょう。

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