メディア論としてのK-POP

K-POPは根強い人気のあるジャンルです。往年の90年代のJ-POP全盛期がいま、K-POPにおいて展開されているといっても良いでしょう。このK-POPに人が惹きつけられる理由は何なのか。その核心にメディア論的な視点から迫った本が金成玟による『K-POP 新感覚のメディア』(岩波新書)です。


サブカルチャーではない?

音楽の一ジャンルであるK-POPが岩波新書のテーマになるとは意外な印象を受けるかもしれません。しかし、K-POPはきわめてメディア論のテーマとなりやすいものだと言えます。何より、発祥の韓国を越えて、隣国の日本でこれだけのブームを引き起こした理由はやはり知りたいでしょう。

歴史を知る

本書ではK-POPの成り立ちからていねいな解説がなされています。著者自身がソウル生まれの人物であるため、自ら肌感覚で体験してきたK-POPの世界があるのです。さらにK-POPの源流にあるものはアメリカのロックでもあります。これは日本のロックの成り立ちと相似形であるとも言えるでしょう。

研究テーマとしてのK-POP

本書の特徴としては、学術的な研究テーマとしてK-POPが取り上げられている点でしょう。これまで、研究テーマに取り上げられてこなかったジャンルに注目したのは良い試みだと言えるかもしれません。

    
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