90年代とJポップの関係がわかる本

現在、音楽を聴く行為は、どのような手段を用いて行われているのでしょうか。かつてはレコードだったものがCDに取って代わられ、それが配信やダウンロードとなり、いまは常時接続でストリーミングで流すサービスが登場しています。


90年代末を描写した本

宇野維正による「1998年の宇多田ヒカル」(新潮新書)は、CDがもっとも売れていた時代のひとつである90年代後半の音楽シーンにスポットを当てた本です。経歴が隠されたままデビューした宇多田ヒカルをはじめ、椎名林檎、浜崎あゆみ、aikoといった4名の女性アーティストから時代をよみときます。

さまざまな転換点

1998年は、音楽業界においてさまざまな転換点がありました。まずこれまでおなじみだった短冊形とよばれる8センチCDから、通常の12センチのCDを用いたマキシシングルが生まれます。マキシシングルに多くの曲を収録するため、リミックスバブルが生まれて、無名のミュージシャンに多くの仕事が来るといった現象もありました。

通史はいい

音楽の歴史をふりかえる場合、そのアーティスト個人の来歴などに注目が集まりがちです。ですが本書はきちっと通史を描いているため、あの時代を知るには最適な一冊となっています。

    
コメント