中村一義と千葉テレビ

中村一義というミュージシャンがいます。1997年にシングル「犬と猫」でデビューを果たします。このデビューはさまざまな衝撃を与えました。彼は、ギターのほか、ベース、ドラムなどあらゆる楽器を自分で演奏しました。多重録音を使い、音楽を作り上げたのです。さらに機材は専用のスタジオを使うのではなく、江戸川区にある自宅に設置されました。彼はその場所を「状況が裂いた部屋」と呼びます。


千葉テレビとの関わり

中村一義は、元ひきこもりとして知られていました。高校卒業後、音楽制作活動を行いますが、デビューが決まるまでは、音楽家志望の無職の青年です。音楽を作りつつ、テレビを見るという暮らしをしていたようです。そんな彼がハマったのが千葉テレビでした。千葉テレビは当然、他局に比べれば番組のクオリティは落ちます。そのチープさを楽しんでいたようです。江戸川の対岸から発せられる電波を受け取りつつ彼は音楽活動を続けていたのです。

出囃子が千葉テレビ

中村一義の千葉テレビ愛はサードアルバムとなる『ERA』に結実します。アルバムの最後に収録された音楽は千葉テレビの放送終了時に流れる音声でした。放送開始以来変わっていない、ノスタルジックでチープな音声です。彼は、ロック・イン・ジャパン・フェスティバルの出囃子でも、この音は使われています。決して明るい記憶ばかりではない時代でありながら彼の原点でもある時代を象徴する音として千葉テレビの放送終了音が使われているのです。

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