スーパーカー『スリーアウトチェンジ』の衝撃

1990年代の終わりから、2000年代のはじめにかけてスーパーカーというバンドが存在していました。青森出身の女1、男3という編成のバンドは、いずれも19歳から20歳の若者たちで構成されていました。彼らのデビューアルバムが『スリーアウトチェンジ』です。


80分の大作

『スリーアウトチェンジ』に、あふれているのはみずみずしさです。デビューシングルとなった、『クリームソーダ』から始まり、19曲目の『トリップスカイ』は13分におよぶ超大作です。最後はラジオのスイッチが切られるように、ブツンと音が切れます。アルバム全体にはノイジーなギターサウンドが響き渡っています。それは、UK(イギリス)をはじめとする往年のギターロックを彷彿とさせます。それは、意地悪な見方をすれば「洋楽の真似」と言ってもよいかもしれません。それでも、青森の高校生が、この超大作を作り上げたことは衝撃を与えました。

田舎にとどまる

さらにスーパーカーは、いわゆる上京志向のようなものは持っていませんでした。デビュー後も青森にとどまりセカンド・アルバムまでを作り上げます。かといって地元愛のようなものが強いわけではありません。なんというか、非常に自立したバンドであったと言えるでしょう。東京へ行って一旗あげる、夢をかなえる、といった古臭いバンド感を作品そのもので否定したのです。今聞いてもみずみずしさは残されたままです。

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