“サブカル”モードのオールナイトニッポンを思う

この3月まで、ニッポン放送の深夜帯で放送されていたオールナイトニッポンは、サブカルモードに染められていた。もともとラジオ自体がサブカルチャーの1ジャンルともいえるが、2013年4月から2014年3月までの1年間は特にトガッていたと言えるだろう。


「喋り」の外側から来た人

ラジオは音声だけのメディアなので当然喋りが面白くなければ務まらない。これまではアイドルやミュージシャン、お笑い芸人といった表に出る人が、ラジオで喋ることが主だった。

しかし昨年度の火曜日を担当していた久保ミツロウと能町みね子は双方とも漫画家であった。能町は漫画というよりエッセイなどの活躍が多い。

どちらも裏方でありながら、モテない(ゆえのリア充嫌悪)、自意識過剰(な自分への自己嫌悪)といったひねくれトークを展開し、熱狂的なリスナーを生み出した。

金曜深夜3時からのオールナイトニッポンゼロでは、評論家の宇野常寛が、現代社会からアイドルまで縦横無尽に語り尽くした。

いずれも喋りを本業をしない人が喋るという面白みがあった。

笑いなきお笑いラジオ

さらに、水曜日を担当していたダイノジ大谷ノブ彦はお笑い芸人でありながら「洋楽」をメインテーマに掲げ、毎週アツいトークを展開していた。評論芸を名乗り、特定のミュージシャン、映画などサブカルチャーアイテムをとことん語り尽くした。

身内トーク、楽屋トークに終始しない挑戦的なプログラムであった。

ただこれらの番組が深夜放送のメインターゲットである中高生の心を掴んだかといえば、疑問符が残る。それゆえに終了してしまったのかなと思わないでもない。

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