「朝までナメてれば」とは?

討論番組の代表的なものといえば「朝まで生テレビ」でしょう。個性的な論客が、自分の主義主張にあわせて、ぺらぺらと喋り、長年司会をつとめる田原総一朗による強引ともいえる仕切りはもはや風物詩となっています。この、番組のパロディともいえる企画が多く作られてきましたが、突出して名作といえるものが「朝までナメてれば」でしょう。


キッチュ作

このビデオは、松尾貴史ことキッチュによるコントビデオです。松尾が、田原総一朗以下、すべての出演者に扮して、討論を行っていくものです。ひとりずつ撮影を行い、あとで合成をする手間のかかったものでした。テーマは「どうするどうなる武田鉄矢」というもので、まったく意味のないものです。何かを語っているようでいて、何の結論もでていないという本家「朝まで生テレビ」に対する鋭い批評になっています。

個性派パネリスト

さらに松尾が扮するパネリストも、映画監督の大島渚や、作家の野坂昭如など、すでに亡くなった人たちもいます。みなさんの特徴をうまくとられており興味深いです。まだ東大助教授だった時代の西部邁や、明治大学にいた栗本慎一郎、ピースボート時代の辻元清美、さらに芸術家の岡本太郎や池田満寿夫まで、個性豊かな面々が出てくるとともに、そのラインナップは80年代文化の生き写しのようにもなっています。いま、見返してみると、時代の空気が真空パックで詰まっている名作コントビデオが「朝までナメてれば」なのです。

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