「ツッコミ高ボケ低」社会とは?

現在、インターネットでは、日々炎上が繰り返されています。自らの私生活を垂れ流すSNSの発達により、身内同士ひそひそ話として繰り広げられていたトピックが、またたく間に拡散してしまい、果ては糾弾され、突っ込まれてしまう社会が出現しています。それはどこか息苦しさを感じさせるものではあるでしょう。


ボケも時には必要?

そんな社会に対する概説書というべきものが槙田雄司による『一億総ツッコミ時代』(星海社新書)です。まきたゆうじさんと聞いて、はて誰だろうと思った人でもお笑い芸人のマキタスポーツさんといえば、納得できるでしょう。マキタスポーツさんは、ミュージシャンの歌マネではなく、そのミュージシャンが歌いそうなことをネタとして繰り広げます。この込み入った作業を彼は「思想模写」と読んでいます。『一億総ツッコミ時代』に描かれている内容もいわば、日本社会の思想模写だといえるでしょう。芸に同じく、見立てがとてもうまい本です。

気圧配置?

「ツッコミ高ボケ低」とは、いわずもがな、天気予報における「西高東低」のもじりです。天気が変わっていくように、日本のネット社会も変わっていってもらいたいものですが、相変わらず「ぐずついた天気」「ぐずついた社会」が続きそうなのは残念でなりません。

    
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