有吉の絶望時代

今やテレビで大人気の有吉さんですが、仕事が全くない絶望時代がありました。今の有吉さんからは想像もできないくらい有吉さんの絶望だらけの日々を紹介します。

■唯一の仕事「午後4時の電話」

有吉さんの仕事が全くなかったどん底時代、唯一有吉さんがやらなければいけない仕事は、「午後4時の電話」でした。毎日4時になると、事務所に電話して次の日の仕事の確認をしなくてはいけないのです。 「有吉です。明日の仕事なんですけど…」 「明日ないでーす」 明るく言われてガチャッと切られます。毎日それの繰り返し、どうせ明日も仕事ないんだろうな……と思ってもかけなくてはいけないのです。日雇いと一緒です。一応、事務所には所属してるけど、毎日次の日の仕事があるかどうか電話して聞かなきゃいけないという、「日雇い芸人」でした。 「明日は?」 「ない!」 ガチャン。自分が売れてないことを肌で感じられます。はっきり確認できます。ダメ押しです。はっきり言って、仕打ちでした。有吉さんの場合、猿岩石で売れてる時期があった分、余計に辛かったのです。 「自分が売れなくなっちゃった」 というのがはっきりわかります。さらに金曜日の電話がまた怖いのです。金曜日は、土日月って3日分まとめて教えてくれるのです。不思議なもので、仕事があることには慣れるのですが、仕事がないことには一向に慣れません。 「またないのか…」 ってどんどん追い込まれていきます。確実に絶望します。午後4時の恐怖の電話は7〜8年続きました。地獄の毎日でした。

■テレビとスーパー惣菜見切り品の日々

まったく仕事がなかったどん底時代、金もないし、ずっと家にいて何してたかっていうと、テレビを観てました。テレビばっかり観ていました。4時に電話したら、1日の仕事はそれで終わりだったからです。あとはテレビ観て、時間を潰して、夜10時ぐらいまで待って、スーパーの見切り品を買いにいくという生活でした。1日1食です。1日250円、全部スーパーの見切り品。あの頃、スーパーの見切り品がご馳走でした。どんなに腹減っても待つんです。スーパーの閉店時間間際まで。ただひたすら待つ。すごく腹減ってるのに延々と待つっていう毎日でした。

■ファンにグッズを売る

セコい金儲けもしてました。ファンクラブのツアーのときに、自分でTシャツを作って持っていって、ファンに売りつけたり。後輩にビデオを撮らせて、有吉さんの修行風景を録画した「有吉様の洗脳ビデオ」を作って、それも売りつけたりしていました。

■ダチョウ倶楽部の竜平さんにタカる

ダチョウ倶楽部の竜さんと飲みにいけば、 「タクシー代ください」 「2万円ください!」 など、恥もなく小遣いをせびっていました。あるとき出川さんが一緒に飲んでて先に帰るときに、 「これでみんなで飲んでよ」 って置いていった3万を、そのまま有吉さんの懐に入れるっていう、コソ泥まがいの行為まで働きました。出川さんが、 「いまだに信じられない!」 「有吉、お前、ああいうことしてたらみんなに嫌われるぞ」と言います。 あの頃みんなに嫌われていたと思います。でも、そんなこと全然気にしませんでした。そこまでいくと、目の前のことしか考えられなくなります。目の前の金しか見えなくなります。 「ここで嫌われたら人間関係が…」 とか一切思わないですから。 「スキあらば自分のものにしよう」 としか思っていませんでした。完全に犯罪者と同じです。だいたい、上島さんとか土田さんとか劇団ひとりさんは、お金稼いでるんですから、 「それなのになんで俺に金くれねーんだ!」 って思っていました。 「俺は金ないんだから、稼いでるなら金くれよ!」 「金がない俺が悪いんじゃない、金くれないお前らが悪い」 って逆恨みするようになってました。 「みんな一緒に苦労をともにしてきたのに、俺が現状、貯金がゼロになろうとしてるのに、なんで金くれないんだ」 って。金くれないことがおかしいと思ってましたから。

■努力は無駄

「人間、努力しなきゃいけない!」 「努力すればなんとかなる!」 とか、よく言いますよね。ハッキリ言って、努力しても無駄だと思います。そんなもの意味ないと思います。特に、どん底まで落ちたら何をやっても無駄です。実際、無駄でした。猿岩石の人気がなくなって気が付いたら仕事がなくなって、金もなくなって…そうなったら何やっても無駄でした。そもそも努力しようにも努力のしようがないですから。そういうときに言われるのが、 「ライブやればいいんだよ」 仕事ない芸人ってよく言われるんですよね、 「ライブやって客呼べ!小さいところでもいいからライブやれ」 って。ところが、ライブ会場借りるのもお金がかかります。いざやるとなれば、客集めに奔走して、いろんな人に 「来てください」 って声かけては嫌われました。ヘンな宗教の勧誘みたいになるからです。それでますます人望がなくなっていきます。仕事ない上に、人もいなくなるっていう状況です。努力すればするだけ人間関係悪くなるっていう。ゼロから1 にするのってすごく大変なんです。ないところから作るのが大変なんです。ゼロになったらどうあがいても無駄です…1を50 にするほうが簡単です。忙しい中、いろいろ仕事がある中で努力すれば、その頑張りが認められて、ひとつの仕事が次から次につながって、どんどん仕事が増えたりしますけど、 「全然仕事がないのに、なんの努力するんだ?」 って。努力するなら、仕事があるうちになんとかしておいたほうがいいのです。仕事がなくなってからでは遅いです。お金がなくなってからではどうしょうもないです。どん底に落ちてしまったらどうあがいても無駄なのです。 有吉さんの想像を絶する絶望時代。絶望を乗り越えて復活をする生き方を学びたい方は、「お前なんかもう死んでいる プロ一発屋に学ぶ「生き残りの法則50」(有吉 弘行)」を参考にしてみてはいかがでしょうか? 「お前なんかもう死んでいる プロ一発屋に学ぶ「生き残りの法則50」(有吉 弘行)」の詳細を調べる 次の記事「有吉再ブレークのきっかけ」 前の記事「有吉の栄光「猿岩石」時代」