ジャニーズはアメリカ文化?

2016年度の芸能界において最大のニュースといえばSMAP解散でしょう。当初は解散騒動として登場し、『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)における生放送謝罪も話題となりました。その後解散が発表され、ファンの撤回署名が集まるなど話題となりましたが、12月31日付で解散しました。これを受け、多くのSMAP関連本が発売されました。その中で、ジャニーズとSMAPの歴史をていねいに追った本が矢野利裕による 『ジャニーズと日本』(講談社現代新書)です。


日系アメリカ人としてのジャニー

本書は、スキャンダラスな視点が優先するジャニーズ関連本の中で、現代史とジャニーズ事務所の歴史を取り上げています。ジャニーズ事務所の社長であるジャニー喜多川が、アメリカ生まれの日系二世であることに着目します。ジャニーは、幼少期からアメリカのエンターテイメントに触れ、踊りも歌も笑いもこなす、アメリカンスタイルのエンタメを日本にも根付かせようとします。それがジャニーズ事務所の根幹となる思想です。

民主主義としてのジャニーズ

さらに、少年期から礼儀作法をふくめてタレントを育成する方法や、タレントの肖像権の管理などを徹底する方法は、ともすればタレント自身を守ることにもつながります。これはタレントを大切にしようとする事務所の姿勢であり、さらに徹底してフェアな方法であるともいえるでしょう。アメリカに根付いた民主主義文化の体現としての、ジャニーズ文化の姿が浮かび上がります。

    
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