SMAP解説本のオススメは?

2016年の後半は、SMAP解散をめぐって右往左往した年だといえるでしょう。SMAP解散をめぐっては多くの関連本が出されましたが、その中でも注目作なのが『SMAPは終わらない 国民的グループが乗り越える「社会のしがらみ」』矢野利裕(垣内出版)でしょう。本書の刊行月は2016年8月です。SMAP解散が正式に発表される前、解散騒動に揺れていた時に発表されたものです。


SMAPの歴史をかえりみる

本書には大きく2つの要素があるといえます。2つは、30代はじめの著者が、小学生時代に目撃したSMAPの姿をリアルタイムで眺めてきた彼らの活躍と成長を、あらためて歴史として問い直します。SMAPは、一部のファンを持った人気タレントでもなく、さらにある時期だけ売れた一発屋タレントでもない、一貫して高いアベレージを保ってきたタレントなのです。まずはその点が確認されます。

ミュージシャンとしてのSMAP

さらにもうひとつはSMAPの楽曲分析です。著者はクラブミュージックやアシッドジャズといった、時代ごとにメジャーシーンに浮上してきた音楽をSMAPが貪欲に取り込んでいったことが記されています。アイドルグループと思われていた彼らが、1995年にタワーレコードの音楽雑誌である「bounce」の表紙を飾ったことは象徴的です。ただのアイドル歌謡ではない、聴き込める音楽としてのSMAPが取り上げられています。

    
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