小演劇の実態とは?

小劇団というジャンルがあります。数名から数十名の小さな劇団が、主に東京都内の小さな芝居小屋を借りて年に数度公演を打ちます。基本的に芝居だけでは生活することができないので、アルバイトで生計を立てています。そんな小劇団の実態について、10年以上にわたる参与観察を続けた著作が「都市の舞台俳優たち:アーバニズムの下位文化理論の検証に向かって」です。著者の田村公人は社会学者として、都市部においてしか下位文化が成立しえないという社会学の理論を検証するために、小劇団に加わり、メンバーへのインタビューを試みます。そこで浮かび上がるのは驚くべき実態です。


全員が身内

それは、小劇団が打つ公演には、仲間の劇団員が来るのがほとんどであり、実際にチケットを買ってくる人がいないというものです。もちろん、すべての公演に足を運んでくれる熱心なファンがいないことはないのですが、それだけで劇団運営のお金がまなかえるというわけではありません。

実家暮らし

さらにほとんどの劇団員は実家暮らしをしています。劇団員が住んでいる場所は東京都内もしくは都心から1時間くらいの郊外に住んでいます。劇団員だけでなく、学校時代の友人なども動員されています。逆に地方出身の人間は実家暮らしの人間を「覚悟が足りない」と責めることもあるそうです。とても小さい世界ですが、お互いがお互いを縛りあっているという印象も受けます。

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