二葉亭四迷の由来は?

二葉亭四迷は、明治期を代表する小説家の一人です。文学史的には、言文一致を成し遂げた小説家の一人と言われています。言文一致というのは、日常で使われる話し言葉に近い口語体で文章を書く行為をいいます。いま、こうして語りかけるように書いている文章も言文一致であり、口語体であるといえるでしょう。しかしながら、言文一致運動が生まれる前までは、手紙をはじめとする文章の言葉と、話言葉はまったく違うものでした。


くたばってしまえ?

そんな二葉亭四迷は幕末に尾張藩士の息子として生まれます。その後、外交官を目指して東京外国語学校露語科へと進みます。現在の東京外国語大学のロシア語学科になりますね。そこでロシア文学に出会い、夢中になります。そして、それまでの外交官志望から文学者志望へとなっていきました。その時に、父親に文学をやりたいと述べたところ「くたばってしまえ」と言われたことから、それをもじって二葉亭四迷という名前にしたという説があります。

金にならない?

二葉亭四迷は、文学を志そうにも、売れるわけはない。そんなことをやるならば、くたばってしまえと言われました。今でも、そうした考えを持っている人は少なくないかもしれません。文学を志した二葉亭四迷は『浮雲』を書き、それは現在まで残る名作とされていますが、本人はその出来に満足できず、筆を折ってしまいました。その後は、語学力を活かしてロシア語教師や新聞記者などを務め、45歳の若さで病死してしまいます。

    
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