カズオ・イシグロなぜ日本語話せない?

2017年度のノーベル文学賞は、イギリス人のカズオ・イシグロ氏が受賞しました。カズオ・イシグロ氏は名前からわかる通り、両親は日本人です。海洋学者であった父親がイギリスに招聘されたことを受けて、5歳の時に一家でイギリスに移住して以来イギリスで暮らしています。そのため国籍はイギリスです。


日本語が話せない?

カズオ・イシグロ氏は日本語をほとんど話すことができません。日本語力は5歳で止まっていると本人が述べています。しかし幼少期の記憶として絵本を読んでいたことを語っていますから、ひらがなの読み書きくらいはできたことになります。日本人を両親に持ちながらも、なぜカズオ・イシグロは日本語を忘れてしまったのでしょうか。

現地の学校へ入った

カズオ・イシグロは5歳でイギリスへ渡り、現地の学校へ入ります。そこではもちろん授業は英語で行われていますし、まわりの友人との会話も英語です。カズオ・イシグロは英語を学んだ、というよりは生活の中で自然に覚えていったのではないでしょうか。現地の学校へ入り、現地の子どもたちと机を並べて学んだことが、カズオ・イシグロが日本語を忘れてしまった最大の原因といえるかもしれません。

大学も現地に

さらにカズオ・イシグロは一貫して現地の学校へ通い、大学では英文学科、大学院では創作学科を選択します。英語で学び書いていくことを主体的に選んだといえるでしょう。この時に日本文化や日本文学を研究対象にしていたならば、あらためて日本語を学び出会うといったこともあったかもしれません。しかし、カズオ・イシグロはイギリス人として生きていくことを選んだのです。そこには二重国籍を認めなかった日本の法制度も関係しているといえるでしょう。

    
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