エベレスト登山を支えてきたシェルパとは?

タレントのイモトアヤコさんがテレビ番組の企画でエベレスト登山を目指していましたが、登頂を断念したと発表しました。16人ものシェルパが雪崩のために死亡・行方不明になった事故が原因で危険性が高いと判断されたためです。登山に欠かせないシェルパとはどんな人たちなのでしょうか。


シェルパはネパールの少数民族

シェルパとはネパールの少数民族の名称で、人口は約15万人です。ヒマラヤ山脈を越えてネパールに移住してきた人達で、高地に順応しており登山技術が高いため、ガイドとして雇われるようになりました。20世紀に入り、外国人の登山家がエベレストを目指すようになると、本格的な登山ガイドとして活躍するようになりました。少数民族の名称であったシェルパという名前が、今は登山での荷物の運搬やガイド役を表す言葉となったわけです。

シェルパなしの登山は考えられない

シェルパの仕事は荷物の運搬やテント設営、通訳などエベレスト登頂に必要なあらゆる事柄をサポートしています。ネパールでは比較的高収入の仕事ですが、登山で命を落とすシェルパも少なくありません。

エベレストに精通したシェルパの支援がなければ、登山家はエベレストに登頂することは不可能と言われています。エベレスト登山経験を持つアルピニストの野口健さんも「大半の登山家がシェルパなしの登山などできない」と、彼らの犠牲の上で登山家の挑戦が成り立っていることを強調しています。

安すぎるシェルパへの補償

世界最高峰にして難関のエベレスト登山を支えるシェルパへの補償は驚くほど低く、今回の雪崩により、ネパール政府は犠牲になったシェルパへの補償金がわずか4万円だそうです。シェルパ達からは抗議の声も高まっており、今回、現地ガイドとして今シーズンの登山を中止したのは補償の安さへの抗議の意味も含まれているようです。

エベレストという山をよく知る人達の行動に従って、登頂を諦めるのは賢明な判断だという声が上がっています。登頂できなかったのは残念ですが、シェルパが登山を中止することはよほどの事であることを認識するべき状況だったと言えるでしょう。

    
コメント