老人だけのものじゃない! おもしろすぎる大相撲の楽しみ方

今月から始まる大相撲名古屋場所。皆さんは、「相撲」って聞いてどんなことをイメージしますか? 「じいさん、ばあさんが見るもの」「花形力士がいない」こんな感じで、いい印象を持っていない方も少なくないと思います。

いえいえ! それは大間違いです! テレビ中継で良いので、是非ともご覧になってみて下さい。大相撲は、年配の方じゃなくても楽しめる要素が多いにあります。花形力士もいらっしゃいます。

今回は、そんな大相撲の魅力を紹介します。平日は仕事で大相撲中継の時間は家にいない方は、土曜日・日曜日の夕方に中継をご覧下さい。あなたはテレビの前で狂喜乱舞すること間違いありません! 


人生を感じられる力士 舛ノ山

大相撲の最大の魅力、と言っても良いのが、力士の人生を感じることができる点です。冒頭から「力士の人生を感じる」だなんて、結構重い内容だな、と思ってる方もいるでしょう。力士の体重と同じく、力士の相撲に懸ける重すぎる思いこそが、力士同士の巨体がぶつかりあう取組を見ることで、ダイレクトに観客に伝わるのです。これこそが、大相撲の醍醐味なのです。

たとえば、舛ノ山という力士がいます。舛ノ山関は、童顔で非常に可愛い顔をしているのですが、その表情からは想像できない人生を歩んでいます。中学3年の時に両親が離婚、一旦母親の母国であるフィリピンへ転居し、フィリピンの中学校を卒業します。その後、親孝行したい一心で日本へ帰国。相撲の世界に足を踏み入れるのです。小さな頃から巨体であったため、「母親に食費で迷惑をかけた。フィリピンに住む母には仕事を辞めてゆっくり暮らしてほしいし、家も買ってあげたい」と母や母方の親戚に入門以来、ずっと仕送りを続けています。

そして、舛ノ山関が、医師から「肺が人より小さい。心臓にも欠損の可能性がある」と告げられたのが2010年でした。そんな体でも母を思い、相撲に取り組む彼は、取組後、過呼吸状態になってしまいます。他の力士にくらべて極めて体力がもたないため、20〜30秒ほどで勝負を決めなければなりません。
そんな過酷な相撲をとる舛ノ山関へ、毎取組の後には観客から大歓声が捧げられます。テレビの前で見ていても、彼の頑張りは人生を充分に感じさせ、心から拍手を送りたくなるのです。先場所は、ギリギリで負け越してしまいました。今月からの名古屋場所で見事、勝ち越せるかどうかが、見所であり、舛ノ山関の楽しみ方と言えるでしょう。

サッカー・野球・マラソンなど、スポーツは人生を感じさせてくれます。相撲も同じです。このように人生を背負って、土俵に上がる力士は他にもたくさんいます。その姿に観ている者は心を動かされるのです。

久々の日本人横綱に期待が膨らむ名古屋場所

「日本人横綱がいないから、いまいち盛り上がりに欠けるんだよなぁ」と感じている方も多いでしょう。実に日本人横綱は、第66代の若乃花勝関以来、相撲界に現れていません。その期間約13年です。決して、外国人横綱を否定する訳ではありません。

しかしながら、日本の伝統でもある相撲のトップ力士に、日本人がいないのはなかなか寂しいものです。そんな日本人力士不遇の時代に、風穴を開けるべく、先場所で大活躍を見せたのが、茨城県牛久市出身の稀勢の里関です。

先場所では、東の大関として13連勝で、14日目、同じく13連勝中の横綱白鵬と直接対決を行いました。満員御礼の両国国技館は、このふたりのにらみ合いで熱気ムンムン。さらに、NHKの大相撲中継では、ふたりをあおるカメラアングルを存分に生かし、盛り上がりは最高潮を迎えたのです。

しかしながら、白星は白鵬が勝ち取り、稀勢の里は無念の土がついてしまいました。先場所で優勝を果たしていれば、「久々の日本人横綱誕生か!?」と日本中が注目していたわけです。今月からの名古屋場所でも、この期待がかけられています。「土がつく」という文字通りの無念な負けを経験した日本人力士だからこそ、名古屋場所にて優勝したとき、観客は日本人として狂喜乱舞できるはずです。

このように、一力士を挙げてみても、エピソード、場所にかける思いは後を絶ちません。一度で良いので、もちろん、テレビ中継で構いませんので、大相撲をご覧下さい。じいさんやばあさんだけのものじゃなく、日本人が盛り上がることができる素晴らしい競技に、ハマってしまうこと間違いありません! 

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