まるで「特大号」!? わけのわからぬ「いいとも!」リニューアルで見えたタモリの魅力

7月19日(金)放送の「笑っていいとも!」はオープニングから衝撃が走りました。正午の時報と同時にあのオープニングテーマ「ウキウキウォッチング」が聞こえなかったのです!

「いいとも!」の舞台には真っ赤などんちょう。そして、第16代いいとも青年隊noon boyzのふたり。「なにごと?」と驚きながら見ていると、noon boyzのふたりがゆっくりと真っ赤などんちょうをちょっとだけ開けるのでありました。

そこからひょっこり登場したのは、そう、「森田一義アワー」の主・タモリ。タモさんは、無言で登場し、例の拍手芸。さらに観客に「暑いですねぇ」と問い、観客が「そうですね!」の応酬と続きます。タモさんは観客の「そうですね!」レスポンスを見て、「懐かしいねぇ」と実に嬉しそうでした。なんでしょう?いつもの「いいとも!」と全然違います! そのリニューアルぶりに思わず身を乗り出してしまった「いいとも!」を今回は紹介します。


年1回の風物詩がレギュラー回に訪れた!

「『いいとも!』にタモリがいない」とネット上で話題に上がり、数週間が経ちました。オープニングとテレフォンショッキング、そして、1コーナーとエンディングにしか顔を見せないという、タモさんの言葉を借りるなら「省エネ司会」っぷりを最近の「いいとも!」で確認することができます。

おそらく番組リニューアルの一環なのでしょうが、19日金曜日放送の「いいとも!」は異例のリニューアルでした。冒頭の続き、番組オープニングについて紹介します。真っ赤などんちょうの前に登場したタモさんが、「今日もそろそろ行ってもいいかな?」と問うと、観客が「いいとも!」と答えました。すると、真っ赤などんちょうが一気に下がり、あのウキウキウォッチングが流れ、舞台上にスタンバイした金曜レギュラーの面々が画面に登場したのです!

爆笑問題田中さんも言っていましたが、その光景はまるで「年末特大号」のオープニング。牧師の格好をしたタモさんが、どんちょうの前に登場し、牧師コントが始まる「日本の年末の風物詩」と言ってもいいほどのあの光景が、特別なんのスペシャル企画もない平場の放送回に突然繰り広げられたのです。

視聴者として、そのオープニングを見ていた筆者は、テレビの前で唖然としてしまいました。年に1回の風物詩を見てしまった感、とでも言いましょうか。どうリアクションしたら良いのかまったくわからなかったのです。

タモリスタンスが「いいとも!」30余年の歴史を作った

「そのリニューアルはないだろー!」と筆者はテレビを見ながら思わず突っ込んでしまいました。もうちょっと番組の内容に即したリニューアルなら理解もできますが、これじゃ、リニューアルのためのリニューアルです。僭越ながら、このわけのわからぬ改編に疑問、というより怒りさえ感じてしまいました。

一方、司会のタモさんは今回の件をどう考えているのでしょうか? 30年以上も続くフジテレビお昼の顔である「笑っていいとも!」です。その生放送の司会を新宿でやり続けて来たタモさんは、おそらくテレビの前で何気なく「いいとも!」を見ている視聴者よりも、ある意味「無責任」にこのリニューアルを捉えているのかもしれません。

スタッフが「今日のオープニングは、『年末特大号』みたいな感じでやりますので!」と言えば、タモさんは「はいよ。わかった。」とだけしか答えず、すぐに了承しているのではないでしょうか。そのタモさんの姿は、実に「タモリ」的な行動です。

過去に「いいとも!」は、このようなリニューアルを幾度となくひっそりと続けてきました。オープニング曲すべてをタモさんが歌っていた時代。頭の部分しか歌わなくなり、今では完全に歌わない回もあるわけです。テレフォンショッキングでは、友達紹介システムを長く採用してきましたが、今ではそのシステムも終了しています。オープニングでは、レギュラー陣のうちひと組が登場し、軽くタモさんと喋るだけの時代もありました。90年代はタモさん不在のコーナーも普通に放送されていました。関根勤さんとダウンタウンのおふたりで進行するコーナー「来るなら来い!」です。

30余年に渡り、空気のように存在している「いいとも!」です。その司会を続けているタモさんにしてみれば、オープニングが「特大号」のようになったとしても、それもただの1回の放送にすぎないのです。逆に言うと、このスタンスで続けて来たからこそ、タモさんは30余年もの間、「いいとも!」をやってこられたのかもしれません。

熱心な視聴者よりも覚めているからこそ、タモさんを見続けていられるような気がします。番組制作に熱心な司会者だと、勿論、司会者本人も疲れますが、視聴者も疲れてしまうんでしょう。熱心ではないタモリ温度が、ちょうど良い空気感としてテレビから茶の間に伝わっているのだと思います。

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