メインキャストよりゲストを見よ! 江口洋介がいない「救命病棟24時」の見所とは?

フジテレビの外すことを知らないドラマ「救命病棟24時」新シリーズがスタートして、2週間が経ちました。世間的には「やっぱり進藤先生(江口洋介)がいてもらわなきゃ、救命病棟じゃない!!」という意見も多いようです。しかし、どう言っても「堅い」です。外すことを知らないドラマです。

江口洋介さんが出演していない新シリーズも、レギュラー出演者は間違いが起こりえないキャスティングと言えるのではないでしょうか? 時任三郎、佐々木蔵之介、風間俊介、段田安則。と、もはや90年代のジャイアンツのようなキャスティングを見て、「逆に見る気がしない」という方々も少なくないはずです。

確かに、主演の松嶋菜々子さんを脇で支える役者さんも魅力過多な方々ですが、このドラマの最大の魅力はゲスト出演者が絶妙のキャスティングであることと言えるでしょう! 「今、大谷みつほをキャスティングするとはなぁ〜!」絶妙としか言い様のないゲストキャスティングを今回は取り上げます!


大谷みつほキャスティングの妙

野菜ソムリエ、メンタル心理カウンセラーの資格を持つ大谷みつほさん。90年代後半からテレビ、CM、グラビアで活躍をみせていた彼女が、2000年後半に取得したのがこれらの資格です。ただバラエティに出るアイドルではなくて、きっちり「はなまるマーケット」も視野に入れての芸能活動を展開する気があるようにとれるこの経歴。「しっかりしている」イメージがいつのまにか彼女にありました。

そして、今年31歳を迎える大谷さんは、「あれ? もしかして、もう結婚してたっけ? そういや、子供も産んでるんじゃないの?」と思わせるある種の「説得力」をも帯びているのではないでしょうか? バラエティで一線で活躍することもなくなったが、この「説得力」を持ち始めた大谷みつほさんをキャスティング(しかも妊婦役としてキャスティング!)した「救命病棟24時」キャスティング担当のスタッフさんは、素晴らしい仕事をしたと言えます。

たかが1度きりの出演と言えど、ドラマのゲスト選びはストーリーの要となります。とかく「救命病棟24時」は各話のゲストがストーリーの軸になり、主要登場人物の心象風景が変化していくドラマです。キャスティングに失敗すると、たとえば、大根役者やどう見ても役柄に合わない見た目・キャラクターの役者を選んでしまうと、1時間まるごと感情移入ができないという最悪の結果になってしまいます。

だからと言って、超有名なビッグネームの俳優・女優をキャスティングしてしまうと、その存在感がストーリー展開の邪魔になってしまい、これもまた感情移入できないドラマに。つまり、「妊婦役:大谷みつほ」はとてつもなく絶妙で、しかも、その発想はなかなかできないキャスティングなのです。

見たことあるけど思い出せないキャスティングの妙

そして、このドラマの絶妙なゲストキャスティングを紹介するならば、第2話で登場した前述の大谷みつほさんの旦那役、小林高鹿さんは挙げなければならないでしょう。顔は覚えているんだけど、名前が思い出せない俳優さんランキングがあれば、おそらくTOP20にはランク入りする役者さんです。

筆者が申すのも非常に僭越なのですが、小林さんの芝居は素晴らしいものでした。憎まれる夫から子供を愛する父に変貌してゆく様を、違和感なく見事に演じてらっしゃいました。それもそのはずです。小林さんは、TOKYO FMの人気ラジオドラマ「NISSAN あ、安部礼司〜BEYOND THE AVERAGE」にて主役の安部礼司を7年以上に渡り、無論声だけで演じてらっしゃるベテランの俳優さんなのです。

小林さんの趣味のひとつにコント作りがあります。「救命病棟」でのキャラクターからは想像もできない趣味です。またご本人のブログではご自身の芝居の動画を公開しており、小林さんの芸達者な姿を見ることができます。

このように「救命病棟24時」はメイン出演者はもちろんですが、ゲスト出演者にこそ妙を感じることができるドラマです。「江口洋介が出ていないなら、見ないよ!」という気持ちも重々共感できるのですが、ゲストの絶妙なキャスティングに酔いしれてみてはいかがでしょうか?

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