観月ありさ主演「斉藤さん2」スタート! 王道だが丁寧に描かれるこのドラマの魅力とは?

2013年の夏ドラマにも、シリーズ作品も数作並んでいます。「救命病棟24時」「ショムニ2013」「孤独のグルメ」「DOCTORS 2最強の名医」と、シリーズ化されるだけあって、話題作人気作が揃っているようです。

そこで、今回は夏ドラマシリーズ作品のなかでも、良作である「斉藤さん2」の魅力を紹介しましょう。


普遍的なストーリー

家庭をお持ちの男性なら理解できると思いますが、奥さんの愚痴を聞くのはとても苦痛ではないでしょうか? マンションの自治会がどうした、とか、ママ友グループのなかで最近わがままなお母さんが好き放題やってる、だとか、そういった愚痴を聞くだけで、男はかなり疲れてしまいます。「そんなどうでもいいコミュニティで、気をもむことないよ!」と思わず口にしてしまうと、奥さんと大げんかになったという経験もあるんではないでしょうか?

そう、このドラマ「斉藤さん2」は家を守る女性(あるいは主夫)にとっては共感できるストーリーですが、仕事で家を空けている男性や女性にとっては「ふわぁ〜、主婦って大変だなぁ〜」と同情し、それだけで終わってしまいがちなドラマです。

主役の観月ありさ扮する斉藤さんの息子が通う小学校。同じクラスメイトのお母さんたちには実にさまざまなキャラクターの方がいます。若くして母親になり、周囲に気を使いながら人付き合いをしている人。肝心要のときにはすべての責任を人に押し付けようとする人。リーダーシップを発揮し、なんでも出しゃばって物事を進めて行こうとする人。

確かに小さなコミュニティかもしれません。しかし、そのなかで生きる人々は、どんな場所にでも、たとえば、職場などにも存在するキャラクターの人々なのです。小さなコミュニティの話かもしれませんが、どこにでも誰にでも当てはまる普遍的なストーリーが展開していくので、主婦でなくとも十二分に楽しめるのが、このドラマ「斉藤さん2」と言えるでしょう。

「王道」を丁寧に描いているドラマ

ある町のある小学校のひとつのクラスの話。この小さな舞台で起こる出来事は、決してドラマチックな大事件などではありません。たとえば、第1話では、人付き合いに気を使うあまり、素直に笑うことができなくなったお母さん(桐谷美玲)にスポットが当てられていました。

しかし、そのお母さんにとっては人生において、とても大きな事件で、ショックも大きい出来事だということがドラマを見ていると、ひしひしと伝わってくるのです。端から見ると小さな事件でも、その舞台に入り込むとその事件がだんだん大きく見えて来ます。「斉藤さん2」はその小さな事件を丁寧にきちんと描いているからこそ、視聴者はそれを見たとき小さな事件とは思えないのです。

それは、視聴者を主婦層に特定しません。働いている男性でも充分に感情移入できる作品です。タイトルになっている主人公の斉藤さん(観月ありさ)のキャラクターばかりが目立ち、痛快ストーリーの側面がクローズアップして見える作品ではありますが、登場人物(第1話だと桐谷美玲)の心の動き、挫折、成長、葛藤、悩みを描く際、まったく手が抜かれていません。

ヒーロー的存在の斉藤さんが周囲の人間を少しずつ変えてゆくお話、といえば、そのストーリの王道さに嫌気がさす視聴者もいるかもしれません。しかしながら、その王道のストーリーさえ満足に描けないドラマ・映画もたくさんあるのが現実です。王道であることを「否」と捉えるのではなく、人物の心の動きを丁寧に描いていることこそ評価したくなる作品、それが「斉藤さん2」なのです。

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