楽しそうなタモさんを見る楽しみ! 流浪の「タモリ倶楽部」はあと20年は見たい!!

「毎度お馴染み流浪の番組」といえば、これしかないです、「タモリ倶楽部」! 毎回、狭すぎるテーマに我らがタモさんと愉快な仲間達が舌鼓を打つ元祖! 「サブカル」番組です。

ここ数週間は、番組史に残るほどの素敵な企画が放送されました。金曜夜にムフフと笑える人気番組は、なぜあそこまでムフフとできるのでしょう? 僭越ながら、「タモリ倶楽部」の魅力について考えてみました。今回は、その考察から出た結論をご紹介します。


楽しんでるタモさんを見る楽しみ

「タモリ倶楽部に出たら、サブカル野郎は上がりなんだよ」とは、この番組の準レギュラーと言っても良いサブカルキングこと(ご本人はこの肩書きに戸惑っておられるようですが)イラストレーターのみうらじゅんさんの言葉です。

毎回、狭すぎるニッチテーマを深く掘り下げた人物が、「講師」のポジションで登場する「タモリ倶楽部」は、サブカル者(もの)にとっていわば「発表の場」なわけです。今まで、雑誌の連載やもしくは、趣味としての活動が、テレビで、しかも、あのBIG3のタモさんが司会の長寿流浪番組「タモリ倶楽部」で取り上げられるということは、全国に知れ渡るいわば、報告会なのです!

このサブカルのゴールとも言える番組で、名企画はどんな企画かというと、やはり「出演者が全員楽しそうにテレビに映っている企画」でしょう!! これは、映画評論家として有名な町山智浩さんの姿を見ていて、判明したことです。町山さんは、ガンマニアであり、映画オタクであり、今では、アメリカの事情通として活躍されています。彼が映画や銃の話や、あまり知られないアメリカの話題を語るとき、めっちゃくちゃ楽しそうに喋るのです。

この町山語りは、聞くだけで、その楽しそうな姿に心が弾んでしまうのです。いつのまにか「気分がハッピー」になってしまっているのです!これと同様のことが、「タモリ倶楽部」でも起こります。鉄道の線路のことを嬉しそうに喋るタモさん、地図のことを興奮気味に熱弁する江川達也さん、「エロ企画にはなんで絶対呼ぶんだよ!」と怒りながらもこぼれんばかりの笑顔でエロを紡ぐ鴻上尚史さん。などなど、実に楽しそうに番組テーマを喋る出演者が多ければ多いほど、テレビの前の「サブカル外」の視聴者もいつのまにか笑顔になっているのです。

名進行が伝えるディープな世界のおもしろさ

そして、ここ最近(と言ってもかなりの長期間で、10数年の話です)の「タモリ倶楽部」は、進行役の芸人さんが本当に大活躍をされています。松尾貴史さん、ほんこんさん、ガダルカナル・タカさん、石田靖さん、そして芸人ではないですが乾貴美子さん。皆さんの活躍ぶりは、筆者が言うのも本当に恐れ多いのですが、番組のおもしろさを数倍に拡大してくれています。

基本的に、タモさんと各テーマの有識者が進行を無視し、ゴーイングマイウェイで企画に挑むこの番組は、進行がその場を制しなければ、どんどんディープな世界に行ってしまい、番組と茶の間の距離感がえげつないことになってしまいます。

そうならないため、絶対に必要なのが、言うまでもなくほんこんさんらの進行です。10年ほど昔でしょうか。鉄道企画が始まった頃、タモさんと初登場の原田芳雄さんが鉄道のDVDを見ながら、ふたりしかわからないトークに花が咲きすぎてしまいました。そのふたりをしっかりといなしながら、進行をしていたのが松尾貴史さんでした。

「自らの趣味世界をどんどん歩んでゆき、どんどん奥地へ行ってしまう」というボケ的存在であるタモさんと原田さんに、「おいおいどこまで奥地まで行くんだよ!」とツッコミ的存在で応戦してくれるのが、進行・松尾さんだったわけです。番組ファンの皆さんにいたっては「そんなこと、言われなくても知ってるよ!」というこの番組の構図でしょうが、人気番組「アメトーーク!」も同じ構図でおもしろさが視聴者に伝わっていると言えます。

このような基本的な番組分析(分析というほどではありませんが)をするのは、野暮だとは思います。しかしながら、「タモリ倶楽部」があまりに長寿番組で、あまりに人気番組のため、その魅力の理由が麻痺してわからなくなるときがあるため、あえて紹介いたしました。

「『いいとも!』は終わっても良いから、『タモリ倶楽部』だけは終わらないでくれ!!」という視聴者も多いのではないでしょうか。「タモリ倶楽部」でのタモさんの笑顔と、タモさんの仲間達の楽しそうな姿は、それだけ愛されているということだと思います。森田一義、今年で68歳。「そのサングラス姿は、あと20年は見ていたい」というのが、わがままながら筆者の願いです。

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