日テレはなぜ勝利したのか?

現在のテレビ不況において、いまだ快進撃を続けるテレビ局があります。日本テレビです。しかしこの局は、最初からエリートであったわけではありません。80年代は、フジテレビやTBSなど強い局に負け続けていました。そのような日本テレビがなぜ躍進できたのか。それはフジテレビの手法を徹底して分析したからに他なりません。


何をしたのか?

日本テレビの快進撃の理由に迫った本が戸部田誠による『全部やれ。 日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)です。本書に取り上げられている番組は、過激なアポなしロケで一世を風靡した『進め! 電波少年』をはじめ、フジテレビを退職した逸見政孝アナウンサーが最初にはじめた他局の番組『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』、さらに最初は視聴率が伸び悩んだものの、のちに30%超えを記録するおばけ番組となった『マジカル頭脳パワー!!』などが挙げられます。さらに、教養とバラエティの見事な融合を見せ、現在に至るまで続いている『世界まる見え!テレビ特捜部』といった、誰もが知る名物番組についても語られています。

何をすればいいのか?

本書は、日本テレビが活躍するにいたった経緯や方法を記すとともに、勝つためには何をすればいいのか、どういう努力を重ねればいいのかといったメソッドが図らずも記されているといえるでしょう。テレビ局の視聴率競争をめぐるノンフィクションでありながら、すぐれた人生論にも仕上がっているのです。テレビの歴史を垣間見ることもできるので、一度は読んでみて損はないでしょう。

    
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