視聴率変化8つの要因

視聴率は統計数値であすが、そこから視聴者のさまざまな情報を探すことができます。今回は、視聴率変化の一般的な8つの要因を紹介します


1. 「事件・事故」

視聴率変動の要因で「非日常」という要因があります。視聴率は「非日常的なできごと」が起きると、それに反応して鋭く変化します。視聴者が「何事か?」と、テレビに情報を求めてチャンネルを合わせるからです。

2. 「天災」

次に挙げられるのが地震、台風、津波、洪水、土砂崩れなどの「天災」です。「天災」が高視聴率につながった例は多いです。

1996年9月22日の「台風17号接近で関東地区に豪雨(61.6%)」
1983年8月17日「台風5号渥美半島に上陸(61.0%)」

など、天災や悪天候が高視聴率になることがわかります。特に台風の接近が伝えられると、人々は台風の規模や進路、風速・雨量など、気象情報を求めてテレビニュースを見ます。このため視聴率は予想以上に大きく変化するのです。その日が休日であるほど変化は大きいといえます。

3. 「ビッグ・イベント」

さらに「ビッグ・イベント」も視聴率に大きな変化を与えます。2002年サッカーワールドカップ・日韓大会の日本対ロシア戦は66.1%、決勝(ドイツ対ブラジル)は65.6%をあげ、、その年の高視聴率番組ランキングの1位と2位を独占したのです。

ビッグ・イベントの代表格がスポーツイベント、なかでもオリンピックは大きな存在といえます。ただし、オリンピックの場合、さまざまな要因で期待したほど視聴率があがらない場合も多いです。

その要因の一つは、開催地と日本との時差です。中継時間が日本の深夜にあたるような場合、視聴率が伸び悩むことが多いです。また、日本選手の活躍にも大きな影響を受けます。活躍が少なければ当然視聴率は下がり、多ければ上がります。

また、ビッグ・イベントの代表例として挙げられるのが皇室報道です。皇室報道は高視聴率になりやすいのです。日本人は「ロイヤルファミリー」が大好きなのです。

4. 「天気」

「天災」とまではいかない「天気」の変動も、視聴率に大きな影響を与えます。「雨で皆さんが家に居れば視聴率は上がり、晴れれば下がるモノ」ともいわれています。視聴率は、天候や人々の生活に敏感に反応し、大きく動くのです。

5. 「季節、曜日」

長期的・定期的な要因も、視聴率に大きな影響を及ぼします。その要因として典型的なのが「季節」であり、「曜日」であす。

春から夏にかけて上昇し、夏から秋にかけて下降。秋から冬にかけて再び上昇。冬から春にかけて下降するという特性があります。この現象は、日照時間と関連づけて説明されています。

秋から冬にかけて日没時刻が早まります。これにより帰宅時刻が早まり、テレビを見る人も増えます。冬から春にかけて日没時刻が遅くなると、帰宅時刻が遅くなり、テレビの視聴時間は減少します。

夏は日没時刻が遅いのに、なぜ下がらないのでしょうか? それは、夏休みのためです。夏休みは在宅人数、在宅時間が増えます。そのためにテレビを見る時間も視聴率も高まるのです。

次に「曜日」との関連ですが、平日より週末の方が在宅人数、在宅時間が多くなるため、視聴率も高くなります。一般に、平日より土曜、土曜よりも日曜の方がさらに高くなるとされている。

日曜日の視聴率が突出して高く、週初から週央に向けて、視聴率は緩やかに下がっていきます。なかでも金曜日は際立って視聴率が低いです。「ハナキン」の影響が表れています。

6. 「スターの登場」

「スター」の登場も視聴率に大きな変化を与えます。「スター」は芸能人に限りません。小泉純一郎政権は、メディア操縦の巧みさを評価されたが、視聴率にも表れています。それまで人気がいま一つだった政治関連のニュースの視聴率をアップさせたことが彼のすごさとも言えます。

7. 「生活時間の変化」

季節や曜日よりさらに長期的な変化の要因として、生活時間の変化があります。朝型人間が増えれば朝の視聴率が増え、夜型人間が増えれば夜の視聴率が増えます。

しかし、最近では、視聴者だった女性たちが忙しくなり、ゆっくり朝ドラでも、という状況ではなくなりました。このように、視聴率はさまざまな要因で変化します。

8. 「地域性」

視聴率でも天気と同じように「西高東低」という言い方があります。視聴率を見るときには、1回の視聴率の結果だけで判断するのではなく、これまでの視聴率の動向から読み取れる「トレンド」、変化をもたらす「社会的潮流」、新聞・雑誌などの記事による「露出度の影響」などに注意します。

最近では、ソーシャルメディアなどウェブの情報も視聴率変化の要因となってきていますね。視聴率変化の要因は時代とともに変わることにも注意しましょう。

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参考本

「視聴率の正しい使い方(藤平芳紀)」

    
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