TV番組の視聴率調査方法

日々、TV番組のバラエティやドラマでの人気の指標となる視聴率。どのようにTV番組の視聴率は調査されているのでしょうか? 


2つの視聴率

視聴率は、ビデオリサーチという会社が調査を行っています。ビデオリサーチでは2種類の視聴率を算出しています。「世帯視聴率」と「個人視聴率」です。

世帯視聴率

世帯視聴率とは、「テレビ所世帯のうち、どれだけの世帯がその番組を見ていたかを示す比率」のことで、一般に「視聴率」と呼ばれているのは、この世帯視聴率です。

個人視聴率

個人視聴率は、「どのような人が、どれくらいテレビを視聴したかを示す比率」のことで、性・年齢別に個人の視聴状況を分析するために使われています。調査の対象はサンプル世帯内の4歳以上の個人全員及び来客を指します。

視聴率の測定方法

視聴率調査は、世帯や個人が見た地上波放送、独立UHF放送、BS(アナログ・デジタル)放送、CS放送、CATV放送の視聴状況を測定しています。VTRやDVD、ハードディスクプレーヤーなどの録画・再生や、ゲームやパソコンによる視聴、ブロードバンドやケーブルテレビのオンデマンドの配信、携帯電話でのワンセグ放送やカーナビによる視聴などは視聴率測定の対象にはなっていません。録画番組の再生視聴は、すでに米英では測定されており、実際に放送された番組の視聴率に合算され、毎週報告されています。そのため視聴率測定の対象に含めてもよいのではないかと議論されています。実際いろいろな視聴率調査が多方面で単発的ではあるが行われています。しかし、現時点では録画の再生は「視聴率」にカウントされていません。自宅以外の場所での視聴も視聴率測定の対象外となっています。

ビデオリサーチの視聴率の測定方法1「日記式調査」

ビデオリサーチの測定方法は、大きく分けて3つあります。まずは、NHK放送文化研究所が採用しているのと同じ「日記式調査」です。これは、調査員によって配布された日記式調査票を、調査対象者自身が5分ごとの時間目盛にそって記入する自記式の調査で、個人視聴率の測定に用いられています。

ビデオリサーチの視聴率の測定方法2「オンラインメーター」

2つ目は「オンラインメーター(視聴率測定機)」による視聴率調査です。各家庭のテレビに「メディアセンサー」という計測機器を取り付け、世帯の視聴状況を自動的に識別・記録します。記録されたデータは「オンラインメーター」に蓄積され、毎日早朝の決まった時間にデータ通信回線を通じてビデオリサーチのコンピューター・センターに送られます。回収されたデータは1分ごとの視聴率として集計され、順次5分単位、15分単位、1時間単位、早朝(6~9時)、午前(9~12時)、午後(13~18時)、ゴールデンタイム(19~22時)、プライムタイム(19~23時)、深夜(0~2時)などの時間帯、および番組単位の視聴率として算出されます。オンラインメーターは世帯視聴率の計測に使われます。

ビデオリサーチの視聴率の測定方法3「ピープルメーター」

最後は、「ピープルメーター(PM)」を用いた視聴率調査です。これは、テレビに「メディアセンサー」を取り付けるところまでは「オンラインメーター」調査と同じであるが、誰がテレビを見ていたのかを「PM表示器」または「プリセット・リモコン」という装置を使って、世帯内の調査対象者各人が自分の視聴を「入力」するところに違いがあります。「入力」とは、あらかじめ自分用に決められた「PM表示器」や「プリセット・リモコン」を対象者自身が操作して、テレビを見始めたとき、見終わったときにボタンを押して、見ていたことを登録することです。メディアセンサーの上部に取り付けられた「PM表示器」は、自身の入力のほか、今、「誰」が番組を見ているのかも確認できます。調査対象者の視聴記録とメディアセンサーによる記録が、オンラインメーターに蓄積され、データセンターに送られ、集計されます。ピープルメーターによる世帯からの視聴率測定結果は、世帯視聴率と個人視聴率の両データとしてまとめられます。

TV番組の視聴率はこのように調査されているのです。

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「視聴率はどこでどうやって決めているの?」

参考本

「視聴率の正しい使い方(藤平芳紀)」

    
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