3年でシングルハンディに!ノーベル賞・大村智氏の驚きのゴルフ上達術とは

ノーベル生理学・医学賞受賞の大村智氏が、研究のかたわら情熱を傾けてきたものに、ゴルフがある。
大村氏がゴルフを始めたのは38歳のころ。ウェスレーヤン大学で客員教授を務めた米国からの帰国直後のことだ。研究に熱を入れ過ぎ体調を崩した氏に、医師はゴルフを勧めた。大村氏は著書『至誠天に通ず(電子オリジナル版)』(実業之日本社刊)のなかで、当時の熱中ぶりを「検査入院した時に看護婦さんを『キャディーさん』と呼んでしまい、何度看護婦さんをびっくりさせたことか。こんなにもゴルフに夢中になってしまったことに、我ながらあきれるくらいである」と振り返っている。
スキーで国体に出るほどの運動能力を持つ氏のこと、めきめきと腕をあげ、3年程でハンディ8になり5年目には5になった。当時、よくゴルフ仲間から上達方法を聞かれたそうだ。そんなときには「(1)ラウンド後は、練習場でその日の反省をしてスイングの矯正をする。(2)ゴルフ場では自分より上手な人とプレーするように心がける。しかし、あまり教えてくれない人と回り、教え魔は敬遠すること。(3)良いライバルを持つこと」などを挙げるという。「教え魔は敬遠すること」ーー長く教育現場にいた氏が言うととても説得力がある。
そのほか、コンペに臨んでは「1週間前から摂生して前夜は熟睡することを心掛けることである。ゴルフはメンタルな競技である。次々と展開する状況の変化に対応するには、頭脳明晰であることが大切である。海外出張から帰国直後などは昼食も抜いて昼寝の時間を取り、ライバルに逆転勝ちしたことも度々だった」(前掲書)。
当時は、北里研究所で大村研究室をスタートさせ、米国滞在中に共同研究契約を結んだ世界的な医薬品大手企業・メルク社とともに、微生物と化学の研究に本格的に着手した時期。
メルク社との共同研究は、その後「2億人を救った」といわれる抗生物質・イベルメクチンの開発へと結実していく。そんな多忙な研究生活のなかで、昼食を抜いても昼寝をするなど、創意工夫するのは、さすがと言うしかない。「いかなる場面でも匙を投げないわたしのプレーは『風呂に入るまで気が抜けない』と仲間から恐れ(?)られていた」そうだ(前掲書)。
創意工夫と集中力――ゴルフからかい間見える大村氏のこのふたつの力が、世界に誇る研究成果を生み、ノーベル賞受賞の栄誉を引き寄せたのかもしれない。

『至誠天に通ず』
http://j-nbooks.jp/jnovelplus/product.php?pKey=1693

    
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