アメリカの書籍事情は全く違う!! アメリカでAmazonとKindleが成功した3つのシンプルな理由

アマゾンのジェフ・ベゾスが日本での電子書籍事業を「年内に開始する」と話したといった報道がありました。出版業界にとって大事な年になりそうな2012年、電子書籍はどのような話題を振りまいてくれるのでしょうか。

とは言え、単純にそのまま輸入すれば良いわけでなく、日本に合った形にすることが大切です。歴史的にも日本はローカライズするのが得意な国。そこで今回は、米国の書籍関連事情についてまとめました。


1. 書店が本当に少ない

1つ目の理由はアメリカに実際に行ってみると分かると思うのですが、「書店が本当に少ない」です。スーパーマーケットに行けばレジの近くに雑誌が置いてあったり、カーゴの中に申し訳程度にバラ売りされているのを見かけます。ですが、日本のように駅前に行けば書店があるといった現象はなく、最寄り書店は車で30分というのが普通です。
 
また、大学の多くは敷地内にブックストアが設けてあるのですが、大学の大きさの割に大変小規模です。サンフランシスコやニューヨークなど大都市中の大都市に行けば、ジュンク堂レベルの書店はあるとのことですが、一般の人はそこまでして本を手に入れるとは考えにくいです。
 

2. 書籍の値段が高い

2つ目の理由としては「書籍の値段が高い」ということです。アメリカには再販制度が存在しないので、ディスカウント狙いやアマゾンで買えば安く上がる場合があります。しかし、その一方、書籍の値段が元々高いです。ハードカバーなら30$以上するものがそこら中に置いてあります。とは言え、私たちは円高の恩恵を受けているので、海外書籍を割安に買うことが出来ます。
 

3. 紙質が悪い

3つ目の理由は単純に「紙質が悪い」ことです。100ドルする専門書などは日本のものと同じレベルですが、10ドル以下の書籍となると全く別次元。日本で言う新書にあたるペーパーバックは藁半紙のような紙を使っており、非常に質が低く読みにくいです。また、アメリカの本の特徴である「大きく厚い」ことが災いし、読みにくさに拍車をかけています。
 
以上の理由で、アメリカでは電子書籍がヒットしました。電子書籍に移行することの恩恵が大きかったからこそヒットしたわけですが、日本の電子書籍はまだまだ課題が山積みです。例えば、組版技術やレイアウト、デザインや流通、権利関係など……。             
 
紙で本を読む世代が多い日本では、電子書籍をいかに紙で読むかのようにつくり上げるかが鍵になってくるでしょう。
 

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