フェイスブック株の下落は一時の病なのか

米フェイスブックは株式上場後、初の4半期決算を発表しました。利益はアナリストの予想を上回る額でしたが、投資家にとってはがっかりさせられる内容だったようです。ソーシャルネットワークサービスの限界が早くもやってきたのか、それともまだまだ息は続くのでしょうか。


■今後の展望が不透明なフェイスブック

米フェイスブックが株式上場のための申請書を提出したのは2012年2月。この申請書によれば、2011年の売上高は37億1100万ドル、純利益は10億ドルで、いずれも前年から急成長していました。そして4半期決算では11億8000万ドル。ただし純損益は1億5700万ドルの赤字となりました。これはIPO関連の費用がかかったためと考えられます。しかし、7月以降の見通しなど今後の展望の解説がほとんどなかったことが響き、株価はこれまでの最安値を更新してしまいました。

■フェイスブック離れが始まっている?

セレージャテクノロジー社の発表によると、日本でのフェイスブックの推定ユーザー数は2012年7月時点で、1000万人を突破していることがわかりました。ユーザー数増加率は11.7%と、ユーザー数はこうしているうちにも増え続けているのがわかります。しかしアメリカではこの6カ月でユーザー数が減少したことが嫌気されて株価の下落を招いたことも。しかし、今のところユーザー離れはささいな現象でしかなく、もっと大きな課題がフェイスブックにはのしかかっています。

■フェイスブック成長のカギは新たな収益モデル

マーク・ザッカ―バーグCEOは、モバイル対応が最重要課題の一つと答えました。モバイル端末からのアクセスに関する対応や、モバイル広告からの収益モデルの構築を行っていると言及しています。しかし、成長し続けるための次の一手となる収益モデルが見えてきていないことが今回の株価の下落につながっていると指摘されています。『フェイスブック 若き天才の野望』の中でザッカ―バーグは「Facebookを面白いプロジェクトにするほうが儲かるビジネスにするよりずっと重要だった」と当初のことを語っていますが、面白いプロジェクトは儲かるビジネスとイコールにならないことは小学生でもわかること。ソーシャルメディアの未来は今やフェイスブックが描くものと言っても過言ではないほどの規模。どんな展開を見せるのかを求められているのです。

次の手を打つ、という難しい課題に若き天才はどうこたえるのでしょうか。これからのフェイスブックの動向が気になります。

「フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)(デビッド・カークパトリック)」の詳細を調べる

    
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