30代の人生設計の重要さ

かねてより40歳は「不惑」の年といわれてきました。人生において自分の立ち位置や方向性が見定まり、迷いがなくなるといわれる年齢です。確かに、ここから新たなチャレンジを行うことはかなり難しくなるといえるでしょう。40代を迎えるにあたり大切なことは、30代までに人生設計を定めることでしょう。


相談から答えを導き出す

中川淳一郎による『好きなように生きる下準備』(ベスト新書)は、そんな30代の人生設計の重要さについて、読者からの相談をもとに構成されています。主な相談内容は「会社でリストラされないようにするために必要なことは?」「家のローンがつらいです」といった、経済にかかわる現実的なものから、「自分には一生付き合える友達がいなくて寂しい」「30歳を過ぎてから恋愛がめんどうくさくなってきた」といったメンタルに関わる部分などさまざまです。個々の相談内容を見ていくと、人間は完璧なようでいて、さまざまな悩みを抱えているとわかります。そうしたことがわかるだけでも気が休まるのではないでしょうか。

めんどうなことからオサラバするためには

著者は、20代から30代を、大手広告代理店を経て雑誌編集者として活躍し、現在はネットニュースを多く執筆しています。実体験にもとづき「会社組織のくだらなさや、めんどうくささ」あるいは、ネット上の「セルフブランディング」などに批判的な視点を向けます。それでも、己の個性を声高に主張するのではなく、うまく社会と折り合いをつけていくための方法論を提示しています。本書のコンセプトとして掲げられている、さっさと金銭、精神、体力に余裕のある老人となり面倒なことからオサラバしたい人へ向けた本、というのは、あながちまちがいではないでしょう。こうした理想的な人間を目指すために必要な準備期間として、20代30代を位置づけているのです。

    
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