アジアのレコードにデザインを学ぶ

デザインは奇抜なアイデアが浮かんでも、つい無難な方向へ偏りがちです。ただデタラメをやればいいというものではありません。そんな時、意識変革をもたらしてくれる本が常盤響と馬場正道による『アジアのレコード デザイン集 (レコード図案コレクション1) 』(DU BOOKS)でしょう。


レコードを並べるだけで楽しい

本書は、レコードのジャケットを、ジャンルやテーマごとに並べただけの本です。一見、シンプルでありながらも、それぞれのレコードのデザインは見ているだけで楽しいもの、中身を想像させられるものが多くあります。

ジャケ買い文化

レコードには中身を聴かずに買う「ジャケ買い」と呼ばれる文化があります。もちろん中華圏のレコードならば漢字からある程度内容を想像することも可能ですが、ほかの言語ではそうはいきません。ジャケットの内容、あるいはレーベルのマークなどから中身を想像して買っていくのです。

商品としてのジャケット

さらにこれらのジャケットのデザインは商品として売られたものです。前衛的な芸術作品ではありません。それぞれのデザイナーの意思が込められたものでもあるのです。そのデザインひとつとっても文化や歴史的な背景も感じ取れるのです。普段の日常では味わえない感覚を得ることができる本であるといえるでしょう。

    
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