赤瀬川原平さんの回顧展が開催中

千葉市美術館で「赤瀬川原平の芸術原論」、町田市文学館で「尾辻克彦×赤瀬川原平 文学と美術の多面体」が開かれています。


赤瀬川原平回顧展の内容

千葉市美術館の展示は10月28日から始まったのですが、赤瀬川さんはその前々日の26日に亡くなりました。図録には赤瀬川さんの訃報は記されておりません。しかし、芸術家としての活動全体を俯瞰する内容ともなっているので、ひとつの時代の区切りのようになってしまいました。

2つの展示の見どころはやはり現物を見られるということでしょう。模型1000円札で実際に梱包されたものや、イタズラのほどこされた缶詰などさまざまなものがあります。町田の展示では玉川学園の住まいであるニラハウスに関する展示も充実しています。原稿の発注状況が克明に記されたメモや、手書き原稿などもあり、細かくびっしりと記された文字からは律儀さがうかがえます。

赤瀬川原平の基本精神は、何気ないものを楽しむという精神ではないかと思います。テレビなどで一時期話題となった面白い国語辞典を発見したのも赤瀬川さんです。さらに晩年には自分自身の老いを肯定的にとらえた「老人力」がベストセラーとなったことでも話題となりました。

赤瀬川さんは前衛的な活動を行っていながらも、しっかりと出版界で仕事をこなしていたこともわかります。芸術は食えない、とはよく言われた言葉ですが、赤瀬川さんはしっかりと芸術と生活を両立させていた人でもあります。その活動姿勢は注目すべきものがあるでしょう。

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