プロが説くネット時代の賢い中古車選び

かつて中古車というと、専門情報誌を何冊も買い込んで情報収集というのが基本でしたが、今やこの分野もネット検索の時代。大手の中古車情報サイトには大量の販売情報が掲載され、個々のクルマのスペックから状態の良し悪しまで、雑誌全盛の時代をはるかに凌ぐ詳細な情報が網羅されています。そんな今時の中古車選びで失敗しない方法をまとめた一冊が「ネットに騙されない本当の中古車選び」(野瀬貴士著 啓文社書房)です。


ポータルサイトから検索が基本

現在、中古車情報サイトは最大手のカーセンサーnetやグーネットをはじめ複数のポータルサイトが点在。いずれもPC、スマホのどちらからでも気軽に利用が可能です。
欲しい車種が決まっていればその名前を入力して検索することも、車種は特定していないが欲しいタイプ(ワンボックスかセダンか、5人乗りか7人乗りかなど)は決まっているなら各条件を選んで検索することも、また価格帯やメーカー別などで検索することも簡単にできます。このあたりの使い勝手はネットで家電製品を選ぶときと基本的に変わりません。

「どんなクルマを選べば」で止まってしまう?

大量の情報網の中から、気になった1台、もしくは複数の車を絞り込んだら、その販売店へ出向き、実写をチェックしてから商談、契約へと流れることになりますが、そうスムーズに事が運ばないことが多いのが中古車の世界。「『どのようなクルマを選べばいいのか』という段階で止まってしまう人も多いのではないでしょうか」と、本書の著者の野瀬貴士さんは言います。まずは欲しいクルマのタイプを見極めることが最初の入口というわけです。

多様化広がるクルマのタイプ

かつてと違い、今どきのクルマはタイプが多様化しています。軽自動車やセダン、クーペだけにとどまらず、1000ccクラスのコンパクトカー(ホンダ「フィット」、日産「ノート」など)から、今ファミリーカーの最も主流となっているミニバン(日産「セレナ」、トヨタ「ヴォクシー」など)、さらに大きいワンボックス(トヨタ「ハイエース」など)、スタイリッシュなステーションワゴン(スバル「レガシィツーリングワゴン」など)、アウトドア志向のSUV(トヨタ「ハリアー」、マツダ「CX-5」など)と、細かな違いに分かれています。

まず欲しいタイプを確かめる

新車と異なり、中古車は同じ車種でもそれまで使われた履歴によって状態も違うわけで、この車種のこの年代のものがほしいと一口に言っても、価格や状態は千差万別。欲しいクルマと言っても大まかなイメージだけでネット検索にかけるだけでは、処理しきれないほどの膨大な情報を目にすることになります。
まずは、自分がどんな用途のクルマを必要としているのか、よく検討してからネット検索を使うのが賢い中古車選びのはじめの一歩と言えそうです。

「ネットに騙されない本当の中古車選び」
野瀬貴士 啓文社書房 11月22日

足立謙二(ライター)
1966年生まれ。さいたま市出身。通信社記者を経てフリー。雑誌、ニュースサイトなどに執筆。得意ジャンルは昭和カルチャー、特撮、アニメなど。

    
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