ローンで中古車を買う注意点とは

中古車は新車より価格が安いとはいえ、数十万円以上の買い物になるわけですから、ローンを組んで購入するケースも少なくないでしょう。「ネットに騙されない本当の中古車選び」(野瀬貴士著)から、ローンによる購入に関する心構えなどを考えてみます。

50〜60回月々1〜3万円が一般的

50万円のクルマを60回払いローンで組んだ場合、金利を含めた支払総額は約60万円。ちょうど1カ月に1万円ずつ支払い、5年で完了することになります。これを1日ごとに換算すると1日300円で自由に使えるクルマが手に入るわけですから、手頃といっていいでしょう。 実際、中古車の場合3〜5年ローン、月々1〜3万円払いで組むのが一般的のようです。

無理のない範囲で、先を見越した設定を

本書の著者である野瀬貴士さんによると、月々の返済額はかつてに比べて少なくなっていく傾向にあるそうです。特にファミリー層ほど抑え気味だとか。 「もし、できるだけ生活に影響が及ばない範囲でマイカーを購入したいのであれば、月々の返済額を減らし、ローンの返済期間を延ばすといいでしょう。事実、そのような買い方をしている人はたくさんいます」。 もちろん、返済期間が長くなるほど金利が高くなることを考慮する必要があります。一方で、一度ローンの期間を設定すると原則、途中から伸ばすことは不可能。先を見越した慎重な判断が重要と言えるでしょう。

自社ローンは要注意

ローンを組むには、信販会社などが設定しているオートローンの利用が一般的ですが、店によっては独自の自社ローンを用意していることもあります。 自社ローンは、すでに住宅ローンを組んでいたり他の支払いも抱えていたりと、新たなローンが組みにくい客向けに勧めているケースが多いようです。 しかし、ある意味特殊なローンであり、金利が比較的高く設定されることもあるなど注意が必要だと野瀬さんは指摘しています。

とんでもないカラクリも

しかし、中には「金利ゼロ」をうたっている自社ローンもあるといいます。ただし、野瀬さんはそこに潜むカラクリを説明しています。 「実は、車両価格に秘密があります。自社ローンでクルマを購入できる代わりに、車両価格そのものを相場より高く設定しているのです。車種によっては、相場より3倍近く高いものもあるようです」 さらに、20〜30%の頭金と保証人を要求されるなど普通のローンではありえない条件が加わり、結果として損な買い物になる恐れがあると言っています。

無理な買い物に重い負担はつきもの

どうしても欲しいクルマがあっても、そのために生活を維持できなくなってしまっては元も子もありません。無理な買い物には必ずその分の負担を抱えることを十分注意しつつ、賢いマイカー選びを心がけたいものです。 「ネットに騙されない本当の中古車選び」 野瀬貴士 啓文社書房 11月22日 足立謙二(ライター) 1966年生まれ。さいたま市出身。通信社記者を経てフリー。雑誌、ニュースサイトなどに執筆。得意ジャンルは昭和カルチャー、特撮、アニメなど。