ディーラー系中古車販売店はお買い得?

中古車の買い方には、独立系の販売店で購入するほかに、メーカー系列のディーラーが経営する販売店で購入する方法があります。一見同じ中古車販売店と思われがちですが、その中身は大きく異なるようです。その違いを 「ネットに騙されない本当の中古車選び」(野瀬貴士著)から学んでいきます。


ディーラー系はなぜ相場より高いのか

ディーラー系販売店に並ぶ中古車は、オートオークションから仕入れるのではなく、基本的に新車を購入したお客さんから下取りしたクルマです。
下取りの際の仕入れ値は、オートオークションでの相場より高くなるのが一般的だと野瀬さんは言っています。
これは、新車を売る際の事情が原因です。お客さんに少しでも手軽に新車を買ってもらう手段として、下取り価格を相場より高く設定することが多いのです。新車の値引き額は営業マンのレベルでは限界があり、購入までもうひと押しといった場合、下取り価格に色を付けるということはよく聞く話です。
ディーラーの使命は中古車よりも新車を多く売ることが第一ですから、仕方がないことと言えます。

下取り車のダイレクト販売は危険だらけ

だからといって、中古車がほしいお客さんがそんな事情に付き合う必要はありません。
反面、下取り車だから状態はそれなりに良いのでは?と思われがちですが、必ずしもそうとは言い切れないと野瀬さんは言っています。
特に気をつけなければならないのが、ディーラー系販売店によるダイレクト販売だといいます。
通常、独立系の(あくまで健全な)中古車販売店が扱うクルマはオートオークションによる“ふるい”がかけられているのですが、実はディーラー系販売店の下取り車にはこれがありません。 第三者による検査が入っておらず、場合によっては走行管理システムも通していない、不健全な業者の危険極まりない中古車と大差ないと考えていいわけです。

セールストークに乗せられない

大手メーカーの看板を背負っているディーラー系販売店だからといって、どこに落とし穴が潜んでいるかわからないご時世です。「下取りだから安心ですよ」「前のオーナーさんが大事に乗っていましたから」といったセールストークを鵜呑みにするのは大怪我のもとと言えそうです。

「ネットに騙されない本当の中古車選び」
野瀬貴士 啓文社書房 11月22日

足立謙二(ライター)
1966年生まれ。さいたま市出身。通信社記者を経てフリー。雑誌、ニュースサイトなどに執筆。得意ジャンルは昭和カルチャー、特撮、アニメなど。

    
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