まんじゅう本とは何か?

古本用語で、まんじゅう本と呼ばれるものがあります。聞きなれない言葉ですが、これは一体何なのでしょうか。

非売品の本

まんじゅう本とは、お葬式でおまんじゅうを配るように、作られる本です。内容としては、故人を偲んだ追悼文集や、あるいは遺稿集といった類の本を指します。まんじゅう本は、書店で定価がいくらといった形で売られるものではありません。そのため基本的には非売品の本であるといえるでしょう。

資料的価値が高い

まんじゅう本は、思わぬところで資料的な価値が生ずることがあります。追悼文集が作られる人間というのは、それなりの偉業をなしとげた人物や、あるいは交友範囲を持つ人物です。そういった人物のまんじゅう本には、有名な作家が寄稿していたり、あるいは企業の経営者や、あるいは出版社の編集者などが寄稿していることもあります。そうした文章はメディアに捕捉されにくいので、場合によっては有名作家の未発表の文章が載っているといったことが起こるのです。

社史的な意味合いも

あるいは会社を経営していた人ならば、社史にも載っていないような、個人的なエピソードが披露されていることもあります。そういった知られざる話が多くあるがゆえに、まんじゅう本は資料的な価値が高いといえるでしょう。さらには非売品であるため、お金を出したからといって買えるものではないという点もレア度をあげている要素だといえるでしょう。